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個性豊かなイチゴの加工品

イチゴは鮮度が肝心。フレッシュなうちにおいしさをぎゅっと閉じ込めた特製プリンや、ジャムのようなビジュアルの羊羹(ようかん)、さらには日本酒をベースにしたいちご酒。個性豊かな品々を召し上がれ。

希少なイチゴの魅力を引き出す3層プリン(芦屋ぷりん)

阪急「芦屋川」駅のほど近くに店を構える「芦屋ぷりん」は、2007(平成19)年に開業したプリンの専門店。オーソドックスなカスタードプリンから、旬のフルーツを取り入れたり、わらび餅のような和テイストに仕上げたりした個性派まで、季節ごとに入れ替えながら年間約20種を提供しています。

とりわけ人気が高いのが、岡山県で名をとどろかす「美作農園」が栽培するブランドイチゴ「おいCベリー」を使った「おいCベリーのいちごプリン」(594円)です。数年前、オーナーシェフの藤岡敏夫さんが同農園のイチゴスイーツの開発に協力した際、甘み、酸味、水分量の絶妙なバランスにほれ込み、自店のプリンにも使わせてもらうことになったそう。「おいCベリーの魅力を最大限に生かせるプリンとは」と、およそ3年間試行錯誤を繰り返し、完成させたのがこの商品です。

ガラス瓶に詰められたプリンは3層構成。最下層は丹波市の「カンナンファーム」で非遺伝子組み換えの飼料で育てられた鶏の卵と福岡県の牧場の生乳から作られた生クリームなどを合わせた、とろける口溶けのカスタードプリン。2層目は濃厚かつほんのり酸味が感じられる北海道産の爽やかなクリームチーズ。そして3層目が「おいCベリー」を閉じ込めた透明感あふれるゼリーです。「市場にあまり出回っていない希少なイチゴを使った特別な一品です。5月中旬までの期間限定品なのでお早めに」と店長の宮崎真理子さん。

口に運べば、ぷるぷるのゼリーに包まれた赤い果実とカスタードプリン、クリームチーズの奏でる見事なハーモニーが、至福のひと時へと誘ってくれます。

透明のゼリーできらきら輝く「おいCベリー」。ビタミンC含有量は「さちのか」の1.6倍。
店の奥にはカフェスペースがあり、ドリンクと一緒に店頭のプリンを味わうことができます。
和モダンな雰囲気の店構え。季節商品を入れ替えながら常時5~6種のプリンを販売しています。
芦屋ぷりん
芦屋市西山町7-4
TEL:0797-22-1816
営業時間:9:30~17:30
定休日:火曜
アクセス:阪急「芦屋川」駅から徒歩約5分
HP:https://ashiya-purin.com/
マップ:https://maps.app.goo.gl/7q9yxcpbgEBRmC79A

ジャムのように“塗る”ユニークな羊羹(ようかん)(御菓子司 虎屋吉末)

羊羹(ようかん)といえば棹(さお)状のイメージが強いですが、ジャムのように瓶詰めされたユニークな「ぬり羊羹」があるのをご存じですか。

神戸・御影で200年以上前からのれんを守り続ける老舗和菓子店「御菓子司 虎屋吉末」では、10年ほど前から、旬の果物を煮詰めて寒天で固めた「ぬり羊羹」を製造・販売しています。誕生のきっかけは、地元JAからの「農産物を和菓子に取り入れてみませんか」という呼びかけ。8代目店主の萬田悠介さんはちょうどその頃、伝統を守るだけでなく時代に合わせて新しいことにも挑戦しなくてはと考えていたそう。「もともと羊羹(ようかん)は中国の羊肉料理です。日本で精進料理に取り入れる際に小豆と寒天で代用しただけなので、小豆にこだわらず、果物でもいいのではと思って」と話します。

種類は「苺」「三宝柑」「無花果」「小豆」があり、「苺」(1,566円)は発売当初は神戸市産を用いていましたが、現在は安定供給するため栃木県の農家から直接「とちおとめ」を仕入れ、一年を通して店頭に並べています。

製法は至ってシンプル。ピューレ状にしたイチゴを焦げ付く直前まで煮詰め、砂糖を加えて寒天で固めます。ジャムより水分が少なく、ぷるんとして濃厚な味わいで、ジャムと同様にパンやクラッカーに塗ったり、ヨーグルトやかき氷にのせたり、紅茶に入れたりと、アイデア次第で多彩な楽しみ方ができるのが魅力。未開封で3カ月保存が利くので、数種組み合わせて贈答品にするのも良さそうです。

ふたを開けると、ふわりと漂う甘い香り。さあ、今日はどんなアレンジで楽しみましょう。

クラッカーに塗れば、おやつはもちろん、お酒のおつまみにもなります。

菰樽(こもだる)をかたどった創業時からの銘菓「樽形煎餅」や、季節の和菓子が並ぶ店内。
酒どころ、御影郷のそばに店を構える同店。もともとは廻船問屋でその後、和菓子店に業態を変えたそうです。

御菓子司 虎屋吉末
神戸市東灘区御影本町4-1-1
TEL:078-851-2444
営業時間:10:00~17:00
定休日:日曜
アクセス:阪神「御影」駅から徒歩約5分
HP:https://www.toraya1801.com/
マップ:https://maps.app.goo.gl/TS18J5T8gzjZo3X39

鮮やかな色が目を引くいちごのお酒(泉酒造株式会社)

トクトクトクと心地良い音をたててグラスに注がれる真っ赤なお酒。神戸から西宮にかけて点在する灘五郷の一つ、御影郷に蔵を構える創業268年の老舗、泉酒造株式会社では、自社が醸す日本酒をベースにしたいちごのリキュール「泉姫 いちご酒」(720ml、1540円)を毎年、冬から春にかけて1~2回仕込み、数量限定で販売しています。

「泉姫」として商品化したのはゆず酒が始まり。ゆず果汁の仕入れ先である四国の業者から3年前、「コロナの影響でイチゴ農園を営む農家がイチゴを余らせて困っている。商品に使ってもらえないか」と同社に話が持ちかけられたそう。常務取締役の泉藍さんは、早速イチゴを果汁にしてもらい、自社の本醸造酒に加えて試作を重ね、「泉姫」の第2弾として売り出しました。

日本酒とイチゴという珍しい組み合わせが評判を呼び、今ではバーに女性向けのお酒として置いてもらったり、レストランで食前酒として提供されたりするように。「イチゴの魅力を引き立てるために、癖のないすっきりとした本醸造酒を合わせています。アルコール度数は6%と低めで飲みやすく、きれいな色と甘い香りが受けて、女性に人気です」と泉さん。

飲み方は、ロックはもちろん、炭酸で割ればすっきり、牛乳と合わせるといちごミルクのような甘い仕上がりと、多様な味わい方が楽しめます。「バニラアイスクリームにいちご酒をたっぷり注いでもおいしいですよ」

暖かくなり、イベントも増えるこれからの季節。アウトドアやホームパーティーなど、さまざまなシーンで重宝しそうな春らしい一本です。

ピンク色の和紙のラベルが乙女心をくすぐります。
「1本あるだけで場がぱっと華やぎますよ」と話す泉さん。
銘酒「仙介」で知られる同蔵。本社には直販スペースもあります。
泉酒造株式会社
神戸市東灘区御影塚町1-9-6
TEL:078-821-5353
営業時間:10:00~16:30
定休日:土曜、日曜
アクセス:阪神「石屋川」駅から徒歩約10分
HP:https://izumisyuzou.co.jp/
マップ:https://maps.app.goo.gl/euwpcSadSfsTWCyM6
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