コープ自然派 安全・安心ものがたり②国産小麦を用いた「コープブレッドファーム」の無添加パン/PR
コープ自然派では2014(平成26)年、神戸市西区にある工業団地、神戸テクノ・ロジスティックパークに自前のパン工房を建設。2020(令和2)年には株式会社コープブレッドファームとして独立させ、有機を含む国産小麦を使った安全・安心な無添加パンを製造しています。
国産小麦を使った無添加のパン作り
パン工房では、生地をこねたり分割成形したり、焼き上がりをスライスしたりと、さまざまな機械がせわしなく動く中、全50人のスタッフのうち常時10人ほどが菓子パンにフィリングを詰めたり成形したりしています。
コープブレッドファームのパンは、ドイツ産の有機小麦と有機ライ麦を使ったドイツパン以外は全て国産小麦を使用し、全て無添加。生地を膨らませるためのイーストフードをはじめ、軟らかくする乳化剤、長持ちさせる酸化防止剤などは一切使われていません。そのため気候や原材料の状態によって生地が変化しやすく、安定した品質を供給し続けるのは至難の技。パン工房の立ち上げから携わってきた株式会社コープブレッドファーム代表取締役専務の岩田剛明さんは、「当初は焼き上がりの膨らみ方にばらつきがあることも多く、オーブンを開けてがっかりということも多々ありました」と振り返ります。水分量や焼成の温度と時間を変えながら試行錯誤し、ようやく安定しつつあるそう。現在は24時間体制で20種近くのパンとケーキやマフィンといったスイーツを製造し、無添加パンの工房としては、国内最大級の規模を誇ります。
有機小麦の推奨や当日配送にも注力
2017(平成29)年には、有機専用の製造ラインを整備し、より安全性の高い商品を展開、有機JASの認証も取得しました。中でもこだわりが光るのが、24(令和6)年3月に発売した食パン「有機小麦のコウノトリの未来」。北海道の農家から直接仕入れる有機小麦に、コープ自然派兵庫が但馬地域の野生のコウノトリの生育環境を守るため地元農家と企画したブランド米「コウノトリ育むお米」の米粉を加えています。
現在、日本は小麦粉の約85%を輸入に頼り、その多くに除草剤、殺虫剤、防カビ剤が用いられています。日本の農家に安全な小麦をたくさん栽培してもらうためには、消費量を増やさなくてはいけません。同社では生地を冷凍し、徳島県、京都府、奈良県にあるコープ自然派のパン工房に届ける取り組みも行っています。この他、今後は東海や関東の生協などと提携して生地から有機小麦のパンを製造する準備も進めてているそうです。
また、神戸で焼き上げたパンもできるだけ早く味わってもらおうと、一部の商品はその日のうちに配達しています。「無添加パンの自然なおいしさをより多くの方に知っていただきたいです」と岩田さん。今日もたくさんの焼き立てパンがトラックに積み込まれ、組合員の下へと届けられています。