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新鮮イチゴの春色パフェ

青果店や農家が営むカフェでは、仕入れ方法やルートなどそれぞれの持ち味を生かし、鮮度の高いイチゴを使用したパフェを提供しています。心ときめくスイーツでうららかな季節の訪れを感じませんか。

「あまおう」2パック以上を堪能(82cafe)

西宮地方卸売市場にある卸売問屋直営の青果店「82cafe」では、カフェを併設。店頭に並ぶ新鮮な果物をふんだんに使った季節のパフェが人気です。

12月から5月初旬にかけては、フレッシュな福岡県産「あまおう」を使用したパフェを提供。20粒前後のイチゴで作る「82あまおうパフェ」(1,650円)が通常サイズ。さらに全長およそ30㎝、「82あまおうパフェ」の2倍以上のイチゴを飾った「あまおうエンペラー」(2,980円)があります。グラスに玄米フレーク、ヨーグルト、カットしたイチゴ、カスタードクリーム、その上にアイスクリームをトッピング、柱のようにイチゴを積み上げていきます。しっかりとした甘みのカスタードクリームとアイスクリームの層は、酸味のある「あまおう」と好相性。ヨーグルトを入れることで、よりさっぱりとした後味に仕上げています。「一人で食べ切る人がほとんどです。『あまおう』を2パック以上使い、ボリューム感を出しながらも、崩れにくいように仕上げています」と店長の和田誠さんは話します。

他にも、佐賀県産の白いイチゴ「天使のいちご」を使用した「天使パフェ」(2,980円)、酸味がなく糖度が高い奈良県産「古都華」が主役の「古都華エンペラー」(2,980円)が、入荷次第でラインアップに加わります。品種の違うものを食べ比べるのもおすすめです。卸売問屋直営カフェならではのぜいたくないちごパフェをぜひ味わってみませんか。

「あまおうエンペラー」(2,980円)。アイスクリームはココナツ、ラズベリー、チョコレート、バニラなど日替わりで2種入ります。
2023(令和5)年12月、卸売市場で割り当てられている整理番号82にちなんだ店名でリニューアルオープンしました。前身のカフェ「ARROW TREE」のケーキも販売。
新鮮な野菜や果物を求める人でにぎわいます。
ハニーカフェ
西宮市池田町5-3
TEL:0798-23-0300
営業時間:11:00~17:00(L.O. 16:00)〔青果店は9:00~18:00〕
定休日:不定休
席数:テーブル26席
アクセス:JR「西宮」駅から徒歩すぐ
マップ:https://maps.app.goo.gl/xwCAR5t6qz1kt6yL9

自分で収穫したイチゴをパフェでいただく(ASHIYA FARM farmer's kitchen)

芦屋北部、六甲山麓にある奥山浄水場の隣に、2023(令和5)年8月にオープンした「ASHIYA FARM farmer's kitchen」。神戸市西区でシャインマスカットとモモを栽培する農家が営む農園兼カフェは、ビニールハウス内に設けられたテーブル席で飲食できるユニークなスポットです。

夏はシャインマスカットを栽培、冬から春にかけてはイチゴに切り替え、甘酸っぱさが特徴の「紅ほっぺ」を育てています。ハウスでは天井から栽培ベッドをつり下げ、糖度を高めるため肥料のみの養液栽培を採用しています。

「いちごパフェ」(1,450円)は7~9個のイチゴを使用。そのうちトッピング用の3個は来店客が自ら収穫し、その他は当日の朝に取ったものを使っています。下からパンナコッタ、いちごソース、チョコレートケーキ、ホイップクリームの4層になっており、果実の味をしっかり味わってほしいという思いから、ホイップクリーム、チョコレートケーキのスポンジは甘さ控えめに。最下層の濃厚な味わいのパンナコッタは甘酸っぱいいちごソースと絡まり、最後まで飽きることなくいただけます。「テレビなどで一般の人がうれしそうに収穫している姿を見て、農家にとっては当たり前の作業が農業をしない人にとっては感動的な時間だということに気付きました。少しでも体験できる機会をつくろうと、このスタイルを取り入れました」とオーナーの槌賀みずはさん。

槌賀さんによると、完熟したイチゴは、へたの部分が大きく反り返り、実から離れているそうですが、その状態で出荷すると早く傷むため、基本的に市場に出回ることはないとのこと。しっかり熟したイチゴを見分ける体験ができるのも同店ならではの魅力です。

「いちごパフェ」(1,450円)。他に、「いちごシフォン」(900円)、「いちごミルクアイス」(600円)、「スムージーボンボン」(1,300円)を提供しています。
大きいものを収穫する人がいれば色を重視する人もいて、パフェの見た目にも個性が表れるそう。「来年以降は品種を増やし、食べ比べもできるようにと考えています」
芦屋に農園があるという意外性を狙い、この場所での開業を決めたそうです。
アシヤ ファーム ファーマーズ キッチン
芦屋市奥山町8-4
TEL:0797-25-9181
営業時間:11:00〜18:00(L.O. 17:00)
定休日:不定休
席数:テーブル35席
アクセス:阪急バス「水車谷」下車徒歩すぐ
マップ:https://maps.app.goo.gl/TVT61MucofFp1xdJ9

流通の少ない「二郎いちご」を味わう (八百屋cafe)

元青果店で、そのつながりを生かし丹波篠山市や近隣の農家から仕入れた野菜や果物が自慢の「八百屋cafe」。神戸市北区の二郎地区で育つ「二郎いちご」もその一つです。水分量が多くて柔らかいという特徴から輸送困難で流通しづらい品種ですが、直売所が並ぶ通りが近くにあることで課題を解決、取れたてを仕入れ「二郎いちごパフェ」(1,680円)で提供しています。

7個のイチゴを使用したパフェは、素材の持ち味を存分に引き出すことがコンセプト。底にはザクザクとした食感を楽しめる、いちごのグラノーラが詰まっています。その上に薄めにカットしたイチゴとレアチーズケーキが入り、より爽やかな風味に。さらにホイップクリームと濃厚なミルク味のソフトクリームを重ね、みずみずしい果実がのっています。ホイップクリームとソフトクリームの程よい甘み、レアチーズケーキのさっぱりとした味わいがイチゴの酸味と甘みを引き立てます。「この品種ならではの柔らかい食感を存分に楽しんでほしいです。酸っぱすぎず、甘すぎない『二郎いちご』はミルキーなソフトクリームと好相性で、甘酸っぱさが際立ちます」とマーケティング担当の町上裕城さんは話します。

農家の高齢化、天候に左右される露地栽培などにより、収穫量を安定させることが難しい「二郎いちご」。今年は雨が多かったことから苦戦を強いられているそうですが、5月初旬までは提供予定です。「パフェなどスイーツを通してブランド価値を高め、『二郎いちご』のファンを増やしたいですね」

「二郎いちごパフェ」(1,680円)。「シフォンケーキ」(880円)、「ワッフル&二郎いちご」(1,380円)もイチゴを堪能できるスイーツとしてラインアップしています。
休日は、遠方からイチゴ狩りや神戸三田プレミアム・アウトレットに来た人でにぎわいます。
新鮮な野菜を使ったサラダなどヘルシーな食事を提供しています。
八百屋カフェ
神戸市北区有野町二郎17-1
TEL:078-981-5700
営業時間:11:00〜16:00(L.O. 15:30)
定休日:不定休
席数:38席(うちテラス席14席)
アクセス:神戸電鉄「道場南口」駅から徒歩約10分
マップ:https://maps.app.goo.gl/2hQDANrTxDqnHJsi6

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