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個性あふれる梅の加工品

梅の花をめでた後は、実を用いた加工品を味わいませんか。甘酸っぱい大福や日本酒ベースの梅酒、肉料理に合う梅干し。個性豊かな品々を召し上がれ。

梅にちなんだ早春の和菓子(もとはし御菓子司

神戸・板宿商店街で1963(昭和38)年からのれんを掲げる老舗「もとはし御菓子司」。お茶会用の格式高い生菓子から普段使いの団子やどら焼きまで、常時50種ほどの多彩な商品を取りそろえています。

毎年、梅のつぼみが膨らみ始める1月下旬から2月末にかけて登場するのが「梅大福」(250円)です。2代目店主の橋本順光さんが、修業先の和菓子店で教わったものを10年ほど前に再現し店頭に並べたところ評判を呼び、以来、春の訪れを告げるお菓子として人気を集めています。

淡い桃色をした軟らかな羽二重餅は、上品な甘さの白餡の中に熟れた梅の実のシロップ漬けを種ごと忍ばせています。果実はジャムのようにとろっとしてどこか懐かしい甘酸っぱさが魅力です。「私もこのお菓子が大好きなので、時々味わっています」と橋本さん。

梅をモチーフにした生菓子もあります。「福梅」(280円)は、神戸市立須磨離宮公園の梅をイメージした品。明るいピンク色に染められた紅梅形の練り切りに、北海道産小豆を使った滑らかなこし餡が入っています。通年販売ですがデザインは数種あり、その時々で変えているそうなので、どんな梅の花に出合えるかも楽しみの一つです。

「梅大福」「福梅」とも売り切れる日もあるので、予約がおすすめ。外はまだ寒いですが、梅の和菓子で一足早く春を感じてみませんか。

「梅大福」。以前は神戸市立須磨離宮公園でも販売していたそうです。
愛らしいデザインの「福梅」。花芯の金箔がアクセントになっています。
下町のにぎやかな商店街で長年地元の人々に愛されてきた同店。
もとはし御菓子司
神戸市須磨区前池町2-3
TEL:078-732-4131
営業時間:9:00~18:30
定休日:不定休
アクセス:山陽電鉄・地下鉄「板宿」駅から徒歩約5分
マップ:https://maps.app.goo.gl/WegNuzFuK5gytr4z9

老舗蔵元の日本酒をベースにした梅酒(伊丹老松酒造株式会社)

清酒発祥の地、伊丹で江戸時代に創業した伊丹老松酒造株式会社では、10年ほど前から日本酒で作った梅酒を販売しています。「和歌山にある親戚の蔵元がさまざまな果実酒を手がけていて、面白そうなのでうちでもやってみようと始めました」と同社取締役の重村侑哉さんは話します。

開発した4種の梅酒のうち、イチオシは本社の直売所で数量限定販売している「すっきり梅酒」(1,540円)。同社の看板商品の一つ「伊丹老松 純米酒」に和歌山県日高町で栽培されている南高梅を漬け込み、氷砂糖を加えて約5カ月寝かせています。「老松の純米酒は淡麗辛口できれがあるので、砂糖は他の梅酒の半量ほどに抑え、甘さ控えめに仕上げています」。やや酸味があって爽やかな飲み口は、ロックはもちろん、ソーダ割りにしても美味。甘い梅酒が苦手な辛党からの熱い支持を得て、毎年完売するそうです。

一方、甘いお酒が好きな人には、スタンダードな「梅酒」(1,485円)がおすすめ。「一般的にイメージされている梅酒に近い、オーソドックスな味です」と重村さん。梅の果肉感を堪能したければ「にごり梅酒」(1,485円)を。梅の実をすりおろしたものを加えており、とろとろでこくがあり、濃厚な味わいを堪能できます。

隠れた人気を誇るのが、変わり種の「マンゴー梅酒」(1,485円)。熟れたマンゴーのトロピカルなテイストが特長で、牛乳で割って飲むという通もいるのだとか。

それぞれ飲み比べて、日本酒と梅の多彩な組み合わせを楽しむのも一興です。

数量限定の「すっきり梅酒」。好評につき、今年から生産量を増やす予定だそう。
少しずつ個性が異なる3種。飲み比べると違いがよく分かります。
伊丹酒蔵通りに立つ社屋。1階に直売所があります。
伊丹老松酒造株式会社
伊丹市中央3-1-8
TEL:072-782-2470
営業時間:9:30~18:00
定休日:なし
アクセス:阪急「伊丹」駅から徒歩すぐ
オンラインショップ:https://shop.oimatsu.biz/
マップ:https://maps.app.goo.gl/Uao1wK5f4x58GacD6

肉料理に合うオリジナル梅干し(三田屋本店 やすらぎの郷 三田店)

ステーキやハムなどでおなじみの「三田屋本店」にオリジナルの梅干しがあるのをご存じですか。同店は1977(昭和52)年、三田市内でステーキレストランをオープンしたのが始まり。それまでステーキといえばフォークとナイフで食べるのが当たり前でしたが、「肩肘張らずに食べてほしい」と肉を一口サイズに切り分け、箸で食べるスタイルを提案。おのずとセットで出すのはご飯になり、そのお供として梅干しを添えることに。「どうせなら梅干しもオリジナルで作ろう」と和歌山県内で製造協力先を見つけ、漬けだれを開発。試作を重ね、提供するようになりました。

使うのは、和歌山県産の完熟南高梅。大き過ぎると食べにくく、小さ過ぎても物足りないので、中間サイズを選択。「酸味は控えめにし、当時はまだ珍しかった蜂蜜を漬けだれに加え少し甘味を足すことで、誰もが食べやすくしました。肉を食べた後に、口の中をさっぱりさせてくれます」と運営する株式会社三田屋本店管理部の西川和芳さんは話します。

レストランの利用客にも「梅干しもおいしかった」と好評だったことから、単品での販売をスタート。現在はオンラインショップや百貨店のテナントでも取り扱っています。

社内にもファンが多く、本社の社員食堂でも常備。肉が主役の名店で密かに愛され続ける、隠れたロングセラーです。

最近は大粒の梅干しが人気のため、Mサイズを確保するのに苦労しているのだそう。
オリジナルパッケージに入った商品。180g(1,296円)と260g(2,376円)があります。
三田本店以外に大丸神戸レストラン店など各レストランでも梅干しが登場します。
三田屋本店 やすらぎの郷 三田店
三田市武庫が丘7-5
TEL:079-564-4151
営業時間:11:30~15:30、17:30~21:00(土曜、日曜、祝休日は11:30~21:00)
定休日:火曜
アクセス:神戸電鉄「フラワータウンセンター」駅から徒歩約5分
オンラインショップ:https://www.sandaya-honten.net/
マップ:https://maps.app.goo.gl/VX27o3Z9wkGLowxc7
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