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廃棄漁網を活用したサステナブルなパンプスを開発

神戸市の靴メーカーが所属する日本ケミカルシューズ工業組合は、海洋環境への負荷を軽減する商品の開発等を行う一般社団法人ALLIANCE FOR THE BLUE(以下AFB)のプロジェクトに協働企業として参加。昨年1月には、同じく協働企業である生地メーカー、モリト株式会社と連携し、廃棄漁網をリサイクルした素材を使用したパンプスを発表しました。

海洋プラスチックごみの約4割が廃棄漁網

海の生態系などに多大な影響を及ぼし、世界中で深刻な問題になっている海洋プラスチックごみ。AFBは、この問題を解決し、豊かな海を次世代に引き継ぐために結成された団体で、さまざまな分野の協働企業と共に、海洋ごみ削減に貢献する商品の企画・開発を行っています。

環境省の調査では、海洋プラスチックごみの重量の約40%を廃棄された漁網が占めています。その削減を目指し、生地メーカーのモリト株式会社が廃棄漁網をリサイクルした生地「オーシャンカレント®」を開発。日本ケミカルシューズ工業組合は、オーシャンカレント®を素材とした婦人用シューズを開発することにしました。「組合に加入している靴メーカー7社が手を挙げてくれました」と同組合事務長。各社がそれぞれ製造した7タイプのパンプスを、同組合のブランド「神戸シューズ®」のプレミアムラインのサステナブルシリーズとして販売しています。

海洋ごみの代表とも言える廃棄漁網

歩きやすく環境にも優しい一足

サステナブルシリーズは、オーシャンカレント®をアッパー部分に使用。海をイメージしたオーシャンブルー、ディープブルーとブラックの3色展開です。地球環境に配慮したサステナブルな商品であることはもちろん、歩きやすさや履き心地にもこだわった高品質なパンプス。とても軽い上に防滑性に優れ、クッション性の高い3層構造の中底が足を疲れにくくしています。

さらに、従来シューズは紙製の箱に入れて販売されていましたが、サステナブルシリーズでは捨てられることが多い紙箱を廃止。その代わりに、オーシャンカレント®でシューズ袋を作りました。持ち帰り後は、巾着として再利用できます。神戸市のふるさと納税の返礼品にも選ばれているサステナブルシリーズ。履くことで海洋ごみ削減に貢献できるSDGsな一足です。

同組合では、ペットボトルやバナナの皮を再利用した生地を使った商品も開発。間もなく発表の予定だそうです。これからも神戸の靴メーカーの技術力を結集し、おしゃれで高品質、そして環境に優しい靴作りに努めます。

同シリーズは全て1万8,700円。神戸シューズ®プレミアムラインのホームページ(https://www.kobeshoes-premium.jp/html/page5.html)で購入できます。
日本ケミカルシューズ工業組合
TEL:078-641-2525
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