“ママ作家”を応援するハンドメイドの雑貨店
子育てをしながらハンドメイドの創作活動に励む女性を応援する雑貨店「はんどめいどの森」。作品を預かって販売したり、講師として指導する場を設けたりしながら彼女たちの活躍を後押しするとともに、地域活性化にも貢献しています。
ハンドメイド店を拠点に作家のサポートと地域活性化を
神戸市北区にあるハンドメイド品を扱う雑貨店「はんどめいどの森」。オーナーの長濱晴美さんは、子育ての傍ら始めたミニチュアクラフトの作家として14年前にデビュー、近隣のイベントで販売するうちに、同じような子育て中の女性たちと出会います。「小さい子どもがいると外に働きに出にくい時代で、社会で孤立しがちな女性たちの悩みを解決できたらという思いがありました」と振り返ります。
その後、各地のイベントに出展するうちに多くのハンドメイド仲間ができ、グループで活動するように。2022(令和4)年、自身の夢でもあった雑貨店を開業すると、彼女たちの作品を集めて、委託販売を始めました。店内には子ども用品から大人向けアクセサリーなどの小物、インテリア雑貨までさまざまなアイテムが並びます。「見た目の良さだけでなく、実用的なものも置いています。特に、神戸ならではの土足で教室に入る習慣に対応した床に着かない手提げかばんなど、“ママ目線”が生かされた商品は好評です」
現在、取り扱う作家は30代~50代の女性を中心に30人ほど。作品の受託販売以外にも、店内で開くワークショップや教室の講師を依頼したり、県内各地で開催されるイベントを案内したりと、活躍の場を提供しています。さらに、プロ・アマ問わず作家たちの交流の場「ハンドメイドサークル」の運営や、余った資材の交換会の実施なども。「年が離れていてもすぐに打ち解けられるのがハンドメイド仲間の魅力です」と長濱さん。
一方で、毎月開かれるワークショップや教室には、地元の子どもから高齢者まで幅広い世代が参加し、ものづくりの面白さに触れるのはもちろん、誰かとつながれる居場所としての役割も果たしています。「今後は高齢者施設などにも出張出展し、活動の場を広げていけたら」。ハンドメイドをテーマに生まれた小さな森は、地域にしっかり根を張り、さらなる成長を目指します。



神戸市北区南五葉1-2-30
TEL:078-595-8833
営業時間:10:00~17:00
定休日:日曜、月曜
アクセス:神戸電鉄「西鈴蘭台」駅から徒歩すぐ
HP:https://hanmori.net