オリジナルのカシミヤウール生地を使用

神戸・旧外国人居留地の一角、昭和初期に建てられたニッケ神戸ビルの2階に2017（平成29）年にオープンした「NIKKE 1896」は、創業120年を超える老舗毛織物メーカー日本毛織株式会社が、自社開発したこだわりのウール製品の魅力を伝えたいとオープンした直営店。メンズ、レディースとも、スーツからカジュアルウエアまで、幅広いアイテムを取りそろえています。

とりわけ、性別や年齢、季節を問わず役立つと人気なのが、ストールや膝かけ。オーダーメードで好きな柄や色の生地を選ぶことができます。

生地は最高級のカシミヤをウールと共に紡いだ「カシミヤウール」を使用。暖かいのはもちろん、カシミヤの持つしなやかさとウールの程よい重みで、肌触りが良くて扱いやすいのが特長です。テキスタイルデザイナーとして同店でストールの仕立てを担当する大場祥平さんは、「世界でも高く評価されている上質なカシミヤウール生地です。軽いのに暖かいことが特長で、自然のぬくもりを感じる優しい色合いに仕上げました」と話します。

デザインは、グレンチェック、千鳥格子、幾何学模様といったクラシカルな4種の柄を、ベージュ、ブラウン、グレーなど数色ずつ展開した計16種から選ぶことができます。「流行に左右されないオーソドックスな柄と色なので、飽きることなく長く使っていただけます」

どんなインテリアにもなじみやすいデザイン

オンラインショップもありますが、オーダーメード商品は、店舗での受け付けが基本。予約を入れて店を訪れ、商品のサンプルから選びます。「例えば茶系の生地を希望されても色と柄の組み合わせで数パターンあるので、実物を見ていただくのが一番です」と大場さん。プレゼントとしてオーダーする場合、色や柄に迷うようなら、贈る相手の性別や年齢、服装などを伝え、おすすめを聞いて選ぶといいでしょう。

価格は、ストールが約180×60㎝で4万4,000円。ブランケットはシングルサイズ約150×180㎝が9万6,800円、ハーフサイズ150×90㎝が5万5,000円。マフラーも3万800円で作ることができます。

受注後は、店舗の奥に設けられた工房で生地を断裁し、両端にフリンジをあしらい、タグを縫い付けて約2週間で完成です。「どんなインテリアにもなじみやすい落ち着いたデザインなので、ソファに常時かけておき、日常的に使っていただけたら」

一度羽織るとあまりの心地良さに手放せなくなる、とっておきの“あったかアイテム”です。