一人一人の悩みに寄り添うカウンセリング

「feally」がヘッドスパに力を入れ始めたのは3年ほど前からです。オーナーの赤松和則さんは以前からトリートメントの研究を重ね、その必要性を根本的に見直した結果、ダメージの原因を断ち頭皮の環境から髪質を改善するヘッドスパにたどり着きました。

約60分間のヘッドスパコースの前には、10分ほどのカウンセリングを行います。「人によって抱えている悩みや心地良い力加減は違うため、カウンセリングが重要です。なりたいヘアスタイル、疲れている箇所、白髪がある部分、癖毛、その他悩みをしっかりとヒアリングし、原因と改善策に納得してもらってから施術に入ります」と話すのはスパニストのMIYUKIさん。マイクロスコープを使用した頭皮の状態確認など、お客さんが実際に見て、分かりやすいことを重視しています。

施術は、リンパの流れを促進するため、頭、首、肩のマッサージから始まります。シャンプーブースでは、硬直した頭皮の筋肉を和らげ、首筋や首の付け根、頭のつぼをしっかりと刺激。状態に合わせたシャンプー、トリートメントで髪と頭皮に潤いと柔らかさを与えます。指先から肩にかけての凝りをほぐすハンドマッサージと首と肩の指圧は、ゆったりとした目覚めを促すためのもの。最後に、酵素配合の専用美容液で頭皮の状態を整えます。

ヘアカラーをする場合も、頭皮のコンディションを良くした上で施術することにより、髪につやや透明感が期待できるといいます。トラブルの原因になりやすいカラー剤にも気を配り、不要な成分を最低限にとどめた、地肌に優しい製品を採用しています。

施術以外の時間もくつろいでほしい

15年前に開業し接客する中で、赤松さんは美容院を訪れる女性は仕事や子育てで心が疲弊している場合が多いことに気付きました。彼女たちにとって、自分だけの時間を過ごせる美容院は貴重な空間。ほっとできる雰囲気にしたいという思いから、店内の照明や、香りにこだわっています。また生花を飾り、カラー剤の放置時間やヘッドスパの後には入れたてのコーヒーか、ほうじ茶ラテを提供。カフェにいるような気分でリラックスできる環境を整えています。

「利用者の要望に答え、今後はヨモギ蒸しやハーブを使った皮膚から吸収する美にも力を入れていく予定。地域で愛され、お客さまの悩みを改善できる美容院であり続けたいです」