手作りならではの一期一会の魅力

オーナーの森部千夏さんがポーランド陶器と出合ったのは16年前。ポーランド土産としてもらった伝統柄のボウルに一目ぼれしたといいます。「藍色が鮮やかで目玉模様がかわいくて。一瞬ではまり、日本で買える所を探しました」。しかし当時国内には扱う店がなく、「ないなら自分で輸入して販売しよう」と、程なく「ツェラミカ」を立ち上げました。オンライン販売のみでスタートし、やがて神戸の栄町通にあった雑貨店に卸すことに。2013(平成25)年には、その雑貨店の閉店に伴い同じ場所に実店舗をオープン、その後、現在地に移りました。

「一番の魅力は絵柄のかわいさ」と森部さん。ポーランド南西部、産地のボレスワヴィエツには多くの陶器メーカーが集まり、各工房独自の柄が職人の手によって一つ一つ絵付けされています。「同じ絵柄でも、描く人によってモチーフの数や大きさが違って、それぞれに味わいがあります。二つと同じものがないところを楽しんでいただければうれしいです」と話します。

しまい込まずに普段使いを

同店が取り扱う陶器メーカーは主に３つ。伝統柄が人気の「ボレスワヴィエツ」、オーナー・デザイナーが全てデザインしている「ヴェナ」、自然をモチーフにしたエレガントな柄が多い「ミレナ」と、バラエティーに富んでいます。別のメーカーの器を合わせても不思議とまとまりは良く、いろいろな柄の組み合わせを楽しむのも一興です。

「電子レンジやオーブン、食洗機もＯＫ。丈夫で傷も付きにくいので、しまい込まずに普段使いしてほしいですね。美しい藍色は和食にも合いますよ」と森部さん。ポーランド陶器で彩られた華やかな食卓は、気分を上げてくれそうです。