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日本酒に合う神戸・阪神間生まれの肴

日本酒には相性のいい肴(さかな)が不可欠です。神戸・阪神間の美味から日本酒と合わせたい逸品をピックアップしました。あなた好みの一皿を見つけてください。

感動レベルのおいしさを追求した珍味

神戸市長田区に本社を構える株式会社伍魚福。全国各地の工場とパートナーを組み、伝統的な肴から新発想のオードブルまで400種ものドライ・チルド珍味を製造・販売しています。「私どもの経営理念の第一は『すばらしくおいしいものを造り、お客様に喜ばれる商いをする』。素晴らしくが付くからには、感動レベルのおいしさでなければいけません」と語るのは、商品開発を統括するお客様繁盛推進本部部長の大橋弘樹さんです。同社の理念を理解する協力工場と共に、「すばらしくおいしいもの」だけを日々追求しています。

同社のこだわりが詰まった看板商品が「一夜干焼いか」です。おいしさの秘密は国産の生のスルメイカを原料としていること。函館市の工場で、新鮮な生イカを丁寧にさばき、ボイル、調味、乾燥して「ダルマ」と呼ばれる半製品に。ここまでは全て手作業で行われ、その後、直火であぶってから鉄板で挟み焼き。二度焼きすることで独特のしっとり感を引き出します。「冷凍ものは解凍時にうまみが逃げてしまい、香ばしさを出すのに欠かせない皮もはがれやすい。私たちが求める味が得られないのです」と、大橋さんは生にこだわる理由を話します。 一方、「一杯の珍極」は王道から変化球まで、酒に合う珍味を常時30種ほどそろえる人気のシリーズです。ギンナンを二度揚げしてさくさく食感に仕上げた「揚げ塩ぎんなん」や、えびみその濃厚なうまみが直に味わえる「甘えびの丸干し」、カシューナッツを国産の備長炭入りころもでコーティングした「備長炭カシューナッツ」など、日本酒が進むものもラインアップ。「どの商品も、これが一番おいしいという方法で製造しています」と大橋さん。少々高めの価格も許せる、圧倒的なおいしさを目指しています。

「一夜干焼いか」(75g)1,080円。「一杯の珍極-黒胡椒焼チーズ」(20g)270円。「一杯の珍極-豚しょうが焼風ジャーキー」(18g)324円。「一杯の珍極-ピリ辛焼えいひれ」(15g)292円。「一杯の珍極-甘えびの丸干し」(3尾)324円。「一杯の珍極-揚げ塩ぎんなん」(22g)292円。「一杯の珍極-備長炭カシューナッツ」(36g)324円。

昨年の12月26日には、神戸初の直営店「伍魚福オツマミドコロ」を三宮にオープン。主力商品を中心に品ぞろえしており、直営店限定の商品も順次発売予定です。また、早朝や深夜でも利用してもらえるよう、店舗内におつまみの自動販売機2台を設置しました。「スーパーマーケットや酒販店などへの卸売りが主業のため、直営店は大阪の阪神梅田店のみでした。この機会に、地元神戸の皆さんにもっと伍魚福の味を知っていただきたいと思います」と大橋さんは話しています。

伍魚福オツマミドコロ
神戸市中央区三宮町1-10-1 神戸交通センタービル2F
TEL:078-392-5529
営業時間:11:00~20:00(自動販売機コーナーは7:00~23:00、年中無休)
定休日:不定休
アクセス:各線「三ノ宮」「三宮」「神戸三宮」駅から徒歩すぐ

表面はかりっ、中はふっくらの焼きアナゴ

阪神「大開」駅に程近い場所にある焼きアナゴ専門店「焼あなご魚卯」。中をのぞくと、3mはありそうな長い焼き台の上に串打ちされたアナゴがずらり。店主の肥前正則さんが火加減を見ながら、次々とひっくり返して焼き上げていきます。表面はかりっと香ばしく、中はふっくらと仕上がるのは、この道約50年の腕がなせる技。絶妙のタイミングで裏返す様はまさに職人芸です。「一番はやはり原料。対馬海峡で取れた良質のアナゴを下関の業者から直送してもらっています」と肥前さん。素材の持ち味を生かすため、たれはしょうゆと日本酒のみで薄味にしています。「そのままで、ワサビや実ざんしょうといった薬味と一緒に食べてみてください。日本酒に合うと思いますよ」

強火で皮目から5分ほど焼き、たれにつけてからまた焼きます。

100年ほど前に柳原の蛭子神社の近くで創業したという同店。現在は、県内外のスーパーマーケットやすし店に納品するほか、一般客向けのインターネット販売や店頭販売も行っています。老舗のふっくらあっさり焼きアナゴを自分へのご褒美に。ちょっとぜいたくにお酒の時間を楽しみませんか。

価格は100g当たりの時価。大体Lサイズ4尾で2,500円ほど。ホームページ(http://yakianago.jp/)から購入できます。
焼あなご魚卯
神戸市兵庫区塚本通5-3-18
TEL:078-576-0845
営業時間:8:30~15:00
定休日:火曜
アクセス:阪神「大開」駅から徒歩約5分

安政年間から続く練り物店のもっちり天ぷら

尼崎中央商店街の一角、店頭に掲げられた「枡千」の文字が風格を感じさせる店があります。練り物専門店「尼崎枡千」の創業は安政年間、実に黒船来航の頃に生まれた老舗です。江戸末期から作り続けてきた天ぷらやかまぼこは、地元の名物として老若男女に愛されてきました。

人気の天ぷらの原料はイトヨリダイとスケトウダラ。魚をすり身にし、具材を混ぜ込んで生地を作ります。「よそにはない特徴は生地に砂糖が入っていることです。砂糖が入ると揚げた時に色がつきやすいのであまり使わないのですが、うまみを引き出すためにあえて入れています」と9代目店主の尾上貴之さん。出来上がった天ぷらはもっちり、むちむちで、ほのかな甘さの中に魚の風味が感じられます。「普通はかまぼこに使うような上級のすり身を天ぷらに使用しています」と、尾上さんは自信をのぞかせます。

厨房は商店街の通りに面しているため、天ぷら作りの様子が見えます。

天ぷらは種類も豊富で、基本の「平天」のほかキクラゲ入りの「白天」、さらに「まめ天」「ごぼう天」「いか天」など目移りするほど。尾上さんのおすすめの日本酒の肴は、みじん切りにしたショウガが入った「しょうが天」と、実ざんしょうの塩漬けがアクセントの「さんしょう天」。いずれもキクラゲとイカが一緒に練り込まれており、具材の食感の違いが楽しい一品です。

紅色が目印の「しょうが天」(1個180円)と「さんしょう天」(1個180円)。直径が10㎝ほどあり、厚みもあってボリューム満点です。ホームページ(http://www.kamaboko.net/)から購入できます。
尼崎枡千
尼崎市神田中通4-86
TEL:06-6411-0695
営業時間:9:00~19:00
定休日:木曜
アクセス:阪神「尼崎」駅から徒歩約5分
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