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人や環境に優しく開放感を提供するシューズを

「Öffen(オッフェン)」は、「普段履けるちょっとオシャレな靴。そして環境に優しい」をテーマに、環境に負荷をかけない素材をできる限り使用した靴作りを行うシューズブランドです。アッパー部分は、ペットボトルをリサイクルした糸を編んだニット生地で作られており、足の形にジャストフィット。優しい履き心地で、素足のような感覚を味わうことができる開放感のあるシューズです。

リサイクル素材を使い環境に配慮した靴作り

同ブランドを運営する株式会社Normsの代表取締役を務める岩本英秀さんは、OEMメーカーとして20年以上靴作りに携わってきました。環境に配慮した自社ブランド品を作りたいと考える中で、2018(平成30)年、使用済みペットボトルをリサイクルした糸を編んだニット生地で開発に着手。2021(令和3)年春、「Öffen」を立ち上げ、ECサイトでの販売をスタートさせました。「ニット生地を靴の形にするのに2年かかりました」と当時を振り返ります。

「Öffen」のシューズはアッパー部分以外にも環境に優しい素材を採用しています。底材には焼却時に有毒物質の発生が少ないシリコン系の素材を使用。インソールも、燃やした後の灰を土に混ぜると生分解される素材を選んでいます。

さらに、製造工程数を抑え、工場における二酸化炭素の排出を抑制する努力も。「通常、アッパー部分は主素材に裏材を貼り付けるのですが、オッフェンのシューズはニット生地の一枚仕立て。縫製の手間が省ける上に接着剤の使用も最低限にできます」と岩本さんは話します。足の形に沿う一枚仕立てのニット生地は締め付ける感覚がなく、開放感を提供。ブランドネーム「Öffen」(ドイツ語で「開放的な」という意味)につながっています。

アッパー部分はニット生地の一枚仕立て。衝撃吸収性に優れたインソール(右)ともに水洗いできます。

持ち帰った後にごみを出さないように

ごみを出さないことも、同ブランドにおける靴作りの軸になっています。まずは捨てられることが多い紙箱ではなく、水で洗えるくらい丈夫な再生紙で作ったバッグでラッピングしています。「ペーパーバッグはプランターカバーや野菜の保存袋として再利用できます。リボンに使っている靴ひもは、2本そろえてお手持ちのスニーカーに使っていただくことも可能です」と話すのは、同社ディレクターの日坂さとみさんです。

形崩れを防ぐために靴に入れる紙もいずれは捨てられます。そこで、繰り返し使えるオリジナルのシューキーパーを作り、付属品として付けています。その素材もトウモロコシやキャッサバのでんぷん質から生まれたプラスチック。植物由来なので、土に返すことができるそうです。

リユースを目的としたペーパーバッグと靴ひもでラッピング。植物由来の素材で作られたシューキーパーも付いています(写真のシューズは1万6,500円)。

環境に負荷をかけない暮らしを後押ししたい

オンライン販売を主軸に、全国の百貨店などでポップアップ展開を続けていた同ブランド。昨年11月、待望の路面店「Öffen Kitano House」を神戸市中央区の北野坂沿いにオープンしました。「北野エリアはビンテージのマンションや古い洋館などが今も残り、古いものを大切にしているまち。ショップが入るテナントビルも1982(昭和57)年建設の安藤忠雄建築で風格があります。私たちの思いと共通するものを持つまちで、オッフェンのシューズをゆっくり試してほしいと思い、北野に出店しました」と日坂さん。店内もビンテージの家具やラグで彩られ、どこか懐かしい、落ち着ける空間となっています。

今後は、コンセプトを同じくする他業種とのコラボレーションも視野に入れているとのこと。

「北野エリアの他店と共同でイベントを実施したり、お客さまと一緒に環境を考えるツアーに参加したり。環境に負荷をかけない暮らしを後押しできるような活動をこれからも続けていきたいと思います」

大事に受け継がれてきた家具やラグをしつらえた空間。
代表取締役の岩本さん(右)とディレクターの日坂さん。
オッフェン キタノ ハウス
神戸市中央区北野町2-7-18 リンズギャラリー1F
TEL:078-855-5562
営業時間:10:00~19:00 ※営業時間は季節によって異なります。詳しくは公式HPへ
定休日:水曜
アクセス:各線「三ノ宮」「三宮」「神戸三宮」から徒歩約10分
HP:https://offen-gallery.com
 
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