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お参りがてら行きたいお寺のカフェ

お寺を参拝するその足で気軽に立ち寄れるカフェがあります。お寺ならではの厳かな雰囲気や景色、個性的なメニューなどを楽しめる3店を紹介します。

庭園を眺めながらいただくドライカレー(茶房 CITTA)

神戸・有馬温泉にある念仏寺は、豊臣秀吉の正室、北政所の別邸跡で、本尊の阿弥陀如来像は快慶が作ったものと伝えられています。カフェ「茶房 CITTA」は、同地で最も古い建造物として400年近い歴史を誇る本堂の一角で営業しており、店内に入ると観光地にいることを忘れてしまうような静寂に包まれ、水琴窟の澄み切った音色のみが響きます。苔むした庭園には、樹齢250年以上といわれる沙羅双樹が枝を広げ、初夏には純白の花が開く姿を観賞できます。前住職の妻で店主の永岡順子さんは「宗派を問わず、多くの人に仏教を知っていただく機会になればと始めました」と話します。

1日10食限定の「ドライカレー」は野菜、リンゴ、干しぶどう、合いびきミンチ、白ワインを材料に、水は1滴も使いません。出来たてを提供したいと前日の夜から仕込みを始め、毎日大鍋で5、6時間煮込みます。唐辛子の刺激と果物の甘さが混ざり合った、奥深い味わいが特長です。セットにはニンジン、ヤングコーンなどの手作りのピクルスと晩柑ゼリーも付いています。

「カフェの利用をきっかけに、気軽にお寺に来てほしいです」。本を読んだり庭を眺めたりと、ドリンクを片手に1時間以上ゆっくりと滞在する人も多いそうです。

「ドライカレー」はセット(1,500円)と単品(1,000円)があります。法務のため臨時休業をする場合もあるので、なるべく予約するのがおすすめ。
高齢者も過ごしやすいようカフェは椅子席にしたそうです。
カフェでくつろいだ後、本堂で写経や写仏を体験することもできます。
茶房 チッタ
神戸市北区有馬町1641
TEL:078-904-0414
営業時間:9:00~17:00
定休日:木曜
席数:テーブル13席
アクセス:神戸電鉄「有馬温泉」駅から徒歩約10分
マップ:https://maps.app.goo.gl/JK3QifUEBjyt92rH6

厄払いをして福を取り込む七福ランチ(門戸Saziki)

西宮・門戸厄神東光寺は、あらゆる厄災を打ち払うとされる厄神明王を祭っています。その使いとされる龍は開運の象徴でもあることから、2019(令和元)年、南門から表門にかけて全長30mの龍の壁画を設置しました。南門の前にある「門戸Saziki」は、寺の倉庫をリノベーションしたカフェで、寺と壁画を一望できます。「近くに食事ができる店がなく、壁画と同じ頃にオープンしました。寺の前の土地を公園にしたので、子ども連れのお母さんたちが集まる場所にもなっています」と住職の松田全弘さん。

看板メニューは「自家製七福パスタランチ」(1,300円~)と「自家製七福ピッツァ」(1,300円~)。大麦、キビ、タカキビ、ヒエ、ハトムギ、アワ、黒米と体に優しい七穀を使用した自家製のパスタとピザ生地を使っています。パスタはオイルベースとトマトソースベースの2種から選べ、具材はその日のお楽しみ。ピザもマルゲリータや生ハムとキノコを使ったものなど、2種を用意しています。近くの畑で採れたばかりの野菜を使用することもあるそうです。「お寺で厄除けをしてから、福を取り入れる気持ちで食べに来てください」

松田さんの思いはお寺の敷居を低くすること。「幼稚園児から小学生までの子どもたちが園や学校が終わってから、カフェや公園に遊びに来てくれます。お寺に親しむための入り口の一つになればうれしいですね」。

ランチメニューは日替わり。サラダ、スープ、パンがセットに含まれます。
見晴らしが良く、新幹線や飛行機も見られるテラス席。公園で遊ぶ子どもの姿を見守ることもできます。
ランチタイムになると、子どもの元気な声が店内やすぐ前の公園から聞こえてきます。子どもが騒いでも気兼ねなく過ごせると、口コミで人気を集めています。
門戸サジキ
西宮市門戸西町3-3
TEL:0798-39-9866
営業時間:11:00~15:00(L.O. 14:00)、17:00~21:00(L.O. 20:00) (火曜~木曜のディナーは予約のみ)※ホームページ、Instagramで事前にご確認ください。
定休日:月曜
席数:テーブル46席(うちテラス16席)
アクセス:阪急「門戸厄神」駅から徒歩約10分
HP:https://mondosaziki.foodre.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/mondo_saziki
マップ:https://maps.app.goo.gl/uuCZYKcqanj7M9kH6

精進料理を意識した「お寺ごはん」(喫茶坊 縁)

川西市の飛び地の満願寺町にある満願寺は奈良時代の開創。源氏の祖、清和源氏ゆかりの寺でもあり、千手観音菩薩や開眼阿弥陀如来など多くの仏様を祭っています。参道にたたずむ「喫茶坊 縁」では、手作り料理と甘味を提供しています。名誉住職さんが参拝者が休憩できる所をと、5年前、寺の小屋を古民家風のカフェに改装しました。座席からは「せんじゅ桜の庭」を眺めることができ、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪と四季折々の景色を楽しめます。

看板メニューの「お寺ごはん」(1,100円)は精進料理を意識して肉と魚は使わず、野菜が主役のお膳です。肉の代わりにもっちりと弾力のある車麩(くるまぶ)を使用するなど工夫を凝らし、メインの料理と副菜は週替わりに。「季節の野菜を取り入れながら、リピーターの方も飽きないように考えています」と店主の中尾さん。車麩をバンズで挟んだ「お寺バーガー」(700円)も提供。しっかり食べたい人のために「牛すじカレー」(900円)などのメニューも用意しています。

「お寺ごはん」を求めて、県外から訪れる人もいるそうです。「店の名は、皆さんとご縁があるようにという思いから。多くの方とご縁がつながればうれしいですね」

ヘルシーな「お寺ごはん」。数量限定で提供しており、電話での予約も受け付けています。献立はInstagramで確認を。
古民家風の落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと食事をすることができます。
周りは緑が多く、心が安らぎます。「お気軽に立ち寄ってください」
喫茶坊 縁
川西市満願寺町7-1
TEL:080-9253-6387
営業時間:10:00~15:00
定休日:火曜、水曜
席数:テーブル20席
アクセス:阪急バス「満願寺」下車徒歩すぐ
HP:https://manganji.jp/kintokichya/
Instagram:https://www.instagram.com/manganji.en
マップ:https://maps.app.goo.gl/jAj5xovFGjv2KXQi7
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