色や模様も多彩な個性と出合える爬虫類カフェ

ふわふわの体で親しみやすい風貌の哺乳類に比べ、一見とっつきにくそうなイメージを持たれがちな爬虫(はちゅう)類。神戸・三宮にある「月とcafe」では、そのイメージが覆るような愛らしい姿に出合うことができます。

見るだけでなく触れ合い体験も可能

生田神社のすぐ南のビルの一室で2023(令和5)年に開業した「月とcafe」。扉を開けた先には、照明を少し落とした落ち着いた雰囲気のカフェスペースがあり、奥にずらりとガラスのケージが並びます。中には周囲の木の枝などと同系色のトカゲやヤモリや甲羅に星のような模様が入ったカメもいます。「哺乳類はなじみがあるかと思いますが、爬虫類は動物園でもひっそり展示されていてなかなか注目してもらえません。魅力をもっと知ってもらいたいと思って始めました」と店長の山口涼子さんは話します。

現在飼育している生き物は15種。モルモットやヒメハリテンレックなどもいますが、ほとんどが爬虫類です。多くはあまり動き回ることはないものの、ひとたび野菜などの餌を与えられると、目を輝かせてむしゃむしゃと頬張り始めます。給餌のタイミングは12時から13時ごろだそうで、その時間帯に入店すれば、彼らの多様な仕草やユニークな表情と出合えそうです。

鑑賞だけでは物足りないという人には、一度に4人まで入れる別室「ふれあいルーム」(1時間800円)の利用がおすすめ。店長の手にのっている生き物に触ったり、別途100円で餌をあげたりすることも可能です。「トカゲといってもいろいろな種類があり、それぞれ特性が違います。同じ種類でも、個体によって人懐っこかったりおっとりしていたりと性格もさまざまで面白いですよ」

まぶたがないので目を開けたまま眠るという「ジャイアントゲッコー」。
時折青い舌をぺろりと出す「キタアオジタトカゲ」。
小さな口で必死にコマツナを咀嚼(そしゃく)する「ストケスイワトカゲ」。

手作りスイーツやアルコールも魅力

同店では販売もしており、もし気に入った生き物が見つかり自宅の飼育環境が整えば、家族として迎え入れることもできます。ただし10年以上生きる種が多いので、最期まで世話をする覚悟が必要です。

生き物たちもさることながら、長年カフェでパティシエとして働いていた山口さんが手がける手作りスイーツも見逃せません。定番の「ショートケーキ」(800円)は、ふわふわのスポンジに甘さ控えめの生クリームとフレッシュなイチゴをたっぷり挟んだ人気の一品。同じ中央区内にある自家焙煎コーヒー店「コバルト」の豆を使ったコーヒーにラテアートを施した「カフェラテ」(550円)など、ドリンクにもこだわりが光ります。食事をしたい場合はホットサンドイッチやカレーを。アルコール類も豊富に用意されています。「入店料は不要なので、一般のカフェやバーと同じように気軽に利用していただけたら」と山口さん。

多彩な色や模様の個性あふれる爬虫類たち。これまで間近で見たことがなかったという人も、ここに来れば知られざるキュートな姿に魅了され、店を出る頃にはすっかりとりこになっているかもしれません。

食べ応えのある「ショートケーキ」とかわいいラテアートがうれしい「カフェラテ」。
一人でも入りやすい雰囲気の店内。一人客同士、生き物談義で盛り上がることもあるのだとか。
月とカフェ
神戸市中央区下山手通1-1-5 フジヤビルディング2F
TEL:080-4822-1713
営業時間:11:00~20:00(金曜は22:00、土曜は23:00まで)
定休日:火曜
席数:カウンター8席、テーブル4席(ふれあいルーム)
アクセス:各線「三ノ宮」「三宮」「神戸三宮」駅から徒歩約10分
HP:https://www.tukicafe1208.com/
Instagram:https://www.instagram.com/tuki_to_cafe/
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