高機能シューズでフェーズフリーな生活を
普段使っているものを、日常はもちろん非常時にも役立つようにデザインしようという考え方「フェーズフリー」をご存じですか。アシックスのビジネスシューズ「Runwalk」は、トラディショナルなタイプの革靴でありながら長時間の快適な履き心地を実現する優れもの。2023(令和5)年9月、その価値が認められ、一般社団法人フェーズフリー協会の「フェーズフリー認証マーク」を取得しました。“いつも”のビジネスシーンに対応しながら、“もしも”の備えにもなる一足を紹介します。
機能性とデザイン性を両立
アシックスでウオーキングシューズを作ることになった発端は、1976(昭和51)年に開催されたモントリオール五輪でした。ブレザーにトレーニングシューズを合わせている日本選手団を見た創業者の鬼塚喜八郎氏が「競技の場を離れたアスリートが履ける、ブレザーやジャケットに合う靴を作ろう」と構想を立てたのです。83年、ソフトな履き心地を追求したウイークエンド用の革靴「PEDALA」シリーズが誕生。その後、同シリーズを30代から40代のビジネスユーザー向けに、よりトラディショナルかつスタイリッシュなデザインにしたのが「Runwalk」。“走れるビジネスシューズ”をコンセプトに、今年、発売30周年を迎えるロングセラーシリーズです。
特長は、機能性とデザイン性を両立していること。ランニングシューズで培ったアシックス独自のテクノロジーが応用されており、クッション性、安定性、グリップ性、屈曲性、フィット性、耐久性、通気性、軽量性がバランスよく備わっています。中敷きの素材には、ランニングシューズにも採用されている低反発性に優れたオーソライトを使用。靴底は、擦り減りにくく滑りにくいラバーと軽量性、反発性に優れたスポンジの2層構造になっています。
このたびフェーズフリー認証を受けた18品番は、防水透過性に優れたゴアテックスファブリクスを採用しており、外からの水の侵入を防ぎ内側の湿気を逃すため蒸れにくく、雨の中を長時間歩いても爽快な状態を維持できます。「本革の風合いにこだわり、革を特注しています」と話すのは、企画開発担当の西川雅俊さん。機能性だけでなく、見た目にもこだわった結果です。
もしもの時に役立つ汎用性も
「Runwalk」の評価が一気に高まったのは東日本大震災の時。ユーザーの多くから上がった「帰宅難民になり自宅まで長時間歩いたけれど疲れなかった」という声が拡散され、“長時間歩きやすい革靴”として認知されました。「同時に世間の風潮も変わりました」と西川さん。「格好いいからといって、足が痛くなる靴や滑りやすい靴では長時間履いていられません。震災は、人々が靴は何よりも快適さが大切だと気付くきっかけになったと思います」
そんな折、ユーザーでもある一般社団法人フェーズフリー協会代表理事の佐藤唯行さんから認証取得の打診がありました。「佐藤さんは東日本大震災発生時にも履いておられたそうで、非常時にも役立つ汎用性を絶賛してくださいました。改めて、自社商品の価値を認識でき、とてもうれしかったです」と広報担当の松岡裕美さん。「日常も非常時も快適に過ごせる『Runwalk』を普及させることで、ビジネスパーソンがより豊かに暮らせる社会をつくりたいとの思いから認証の取得に至りました」と話します。
今後の課題は品格の強化です。「履き心地が良いだけではなく、履きたくなる格好いい靴だから選んでもらえる商品にしたい。ビジュアルを機能が下支えするようになれば、唯一無二の存在になれると思います」と西川さん。“走れるビジネスシューズ”はさらに進化し続けます。
神戸市中央区三宮町1-4-16
TEL:078-391-2075
営業時間:10:30~19:30(日曜、祝休日は19:00まで)
定休日:なし
アクセス:各線「三ノ宮」「三宮」「神戸三宮」から徒歩約10分
オンラインショップ:https://walking.asics.com/brand/runwalk
マップ:https://maps.app.goo.gl/Sy3qaN4mira9mpce9