- カタルーニャ文化を体験できる「いたみサン・ジョルディの日」
- カタルーニャ人がこよなく愛する料理
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4月18日公開予定
プレゼントしたくなる本が見つかる書店
カタルーニャ人がこよなく愛する料理
観光都市・バルセロナを擁するスペイン・カタルーニャ地方は、千年以上の歴史と独自の文化を持つエリア。食文化も同様で、美食の地として知られています。神戸市中央区、トアロード沿いにあるカタルーニャ料理の名店「El Racó D’en Takeuchi」の店主、武内敦信さんにカタルーニャならではの料理を教えてもらいました。
シンプルでおいしいことに価値がある
「カタルーニャ料理の基本は『シンプルでおいしいもの』。その集大成ともいえるのがトマトパン(Pan con Tomate)です」と武内さん。素朴な田舎パン(Pan de Paisano)をスライスしてトーストしたものに、トマトとニンニクが添えられています。現地では家庭でもレストランでもこのスタイルでサーブされ、食べる人がトマトとニンニクを好みでパンに擦り込みます。さらに、塩とオリーブオイルを振りかけて完成です。「私たち日本人は焼き魚や刺し身に最初からしょうゆがかかっていたら嫌でしょう。それと一緒で、各自で味付けをするのです」。武内さんが仕上げてくれたトマトパンは思いの外ジューシーで、トマトのうまみが口の中いっぱいに広がります。
もう一つ、スペインの国民食ともいえる料理が、スペインオムレツ(Tortilla Española)です。材料は卵と蒸し揚げにしたジャガイモのみ。塩で味付けしたイモの甘みが引き立つ薄味で、ほっこりとする優しい味わいです。同店の常連だった元ヴィッセル神戸のイニエスタ選手も、オムレツの具はジャガイモにこだわっていたといいます。「日本の味噌汁のようなもの。毎日食べても飽きない味なのです」
2つの料理に共通するのは、シンプルで簡単に作れるけれど、間違いなくおいしいこと。「カタルーニャの人たちは、素材にこだわり、きちんと手作りされたものを好みます」と武内さん。食を大切に思い、食べることを楽しむ気質がうかがえます。
「サン・ジョルディの日」を機に、美食の地の“本物の味”に触れてみてはいかがでしょう。




神戸市中央区下山手通2-13-13 クロワッサンビル1F
TEL:078-391-5723
営業時間:17:00~22:30(L.O.20:30)
定休日:日曜、火曜、不定休
席数:テーブル11席
アクセス:JR・阪神「元町」駅から徒歩約5分
※料理内容や営業時間、定休日は変更する場合があります。ホームページで必ず確認してください
HP:https://elracoden.jimdofree.com
マップ:https://maps.app.goo.gl/gfVqV2rMy8bpgvkd8