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車窓に夙川の緑を映す阪急甲陽線

西宮市を走る阪急甲陽線は「夙川」駅と「甲陽園」駅を結ぶ全長2.2㎞の単線です。神戸本線とは切り離され、全て甲陽線内の折り返し。夙川の自然を車窓に映しながら、六甲山麓の瀟洒(しょうしゃ)な住宅街を走ります。

夙川行きと甲陽園行きが行き違う「苦楽園口」駅

甲陽線の線路は、神戸本線から垂直に北方向に延びています。一帯の宅地開発に合わせて、阪神電車やJRより山手に阪急神戸本線が通ったのは1920(大正9)年。その4年後、「夙川」駅からさらに山手に向かう甲陽線が開通し、利便性が一段と高まりました。とはいうものの当初は利用客が少なく、1両だけの電車が単線を行ったり来たり。「駅員や乗務員ものんびりしたもので、出発ベルが鳴っても走ってくるお客さんを待っていたそうです」と、阪急電鉄株式会社広報部の松尾謙一さんは話します。長い間1両で走っていた甲陽線も、沿線の住民が増えたことで1953(昭和28)年からは2~3両編成に。現在の車両、6000系は1998(平成10)年から運行、朝夕は大勢の通勤・通学客を運んでいます。

ホームに入ってきた甲陽園行きの1両目に乗り込み、真北に向かう線路を運転席の後ろから眺めること約2分。夙川行きの電車がすでに待機している「苦楽園口」駅に到着です。逆方向への発車を見送ってから、電車は再び動き出します。「早朝、深夜を除く時間帯は夙川行き、甲陽園行きがそれぞれ1本ずつ運行しています。単線なので、苦楽園口駅で必ず行き違います」と松尾さん。約10分おきにマルーンカラーの2本が停車し、行き違うさまを目の当たりにできる同駅は、絶好のフォトスポットでもあります。

「苦楽園口」駅を出た電車は、夙川に沿うように北上。夏の日差しを浴びてきらめく緑を車窓に映しながら、やがて川をまたぐ鉄橋を通り、川に別れを告げてやや東の方向に進路を変えます。鉄橋を通る際は心なしか速度を落とし、「川の景色を楽しんで」と言っているかのようです。

「夙川」駅で神戸本線(奥)とT字を描くように停車する甲陽線の電車。
夙川行きと甲陽園行き、両方の電車が並ぶ「苦楽園口」駅。
川をまたぐさび色を帯びた鉄橋が郷愁を誘います。

しゃれた住宅街に立つこだわりのナッツ専門店

終点の「甲陽園」駅で降り、夙川上流緑道を経て「苦楽園口」駅まで戻ります。清流を覆うように桜の木が続くエリアは、春ともなれば大勢の花見客でにぎわう都会のオアシス。途中、川に架かる鉄橋が目の前に現れます。年季が入ったモスグリーンの鉄橋は周囲の自然と調和。ガタゴトとゆっくり走るマルーンカラーと相まって、ノスタルジーをそそる美景を創出しています。

「苦楽園口」駅から徒歩5分ほどの所にあるカシューナッツ専門店「豆仁」へ。店内にはアールグレーやメープルといった多彩なフレーバーのカシューナッツや一番人気のミックスナッツなど、10種以上がラインアップ。「カシューナッツ専門店を名乗っていますが、ソラマメやカボチャの種、黒大豆もあります」とほほ笑むのは店主の中村誠一さんです。

元整体師の中村さんは「健康な食生活を維持する手助けがしたい」と栄養バランスに優れたナッツに着目し、2016(平成28)年に同店をオープンしました。カシューナッツは品質の良いベトナム産のAランク品を直接買い付けています。塩分はミネラル豊富な酵素塩、糖分は腸内環境を整えるてんさい糖を使用しています。

製造は全て職人による手作業。ナッツにもち米粉(寒梅粉)をまぶし、表面が薄いきつね色になるまで直火で焙煎してから、それぞれの味を絡めます。「熟練の技がサクサクの食感を生み出します」

おいしいだけでなく体にも優しい、店主の思いが詰まったナッツ。特にミックスナッツはカシューナッツにアーモンドやクルミなど8種が入った栄養満点の健康食品です。「災害に備えてストックしているお客さまもいらっしゃいます」と中村さん。自分へのご褒美はもちろん、大事な人への贈り物にもおすすめです。

左から「抹茶カシュー」「アールグレーカシュー」「ミックスナッツ」「メープルカシュー」「紅芋カシュー」。いずれも63g入り600円。保存用の缶(大2,200円、小1,980円)もあります。
63g入りのほか、100g入り(各756円)、400g入り(各2,592円)も。
青いテントと職人がモチーフのロゴマークが目印です。
豆仁
西宮市松生町12-21 第2寿松ハイツ1F
TEL:0798-72-3339
営業時間:12:00~19:00
営業日:HP参照
アクセス:阪急「苦楽園口」駅から徒歩約5分
HP:https://www.mamezin.com/
マップ:https://maps.app.goo.gl/Xutpch4Z2SW4TPCV9
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