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ペットの姿を編み込んだ世界に一つだけの雑貨

アパレル商品の企画、監修、製造代行を行う株式会社インプルーヴは、ペットの顔や姿を編み込んだ生地を作成し、バッグやクッションカバーなど世界で一つだけの雑貨に仕立てています。ブランド名は「and.e」。あなたも大切な家族を編んで(and.e)みませんか。「いつもそばにいてほしい」という願いをかなえてくれます。

「うちのネコを編んでみたい」という思いから

神戸市中央区に事務所を構える同社が「and.e」事業を始めたのは2019(令和元)年。工業用編み機を購入したことがきっかけでした。「編み機を複数台そろえる製造工場は採算の問題があり、小ロットのものは受け付けませんので、どうしても大量発注になってしまいます。でも、自社の編み機なら1枚から生地を作れます」と代表取締役の鈴木弘美さん。企画から柄起こし、編みまで自由に行える環境が整ったことで、オーダーメードの受注が可能になりました。

そんな中、ネコを4匹飼っているパタンナーの岡本洋子さんが、ペットの容姿を編み込むことを発案。「うちのネコを編んでみたいなと思ったのです。写真とはまた違う温かみがありますし、バッグなどにすれば、いつも持っていられるので」と笑顔を見せます。

早速、SNSでペットの写真を募り、それを基に、実際の編み地に見えるシミュレーション画像を制作。2つを並べて発信し、バッグやクッションカバーなどにできることをPRしました。徐々に注文が入るようになり、2021年にはオフラインで、基になる写真と出来上がったアイテムを並べたギャラリー展も開催しました。

写真(左)とシミュレーション画像(右)。写真とは違う独特の風合いがあります。

愛情を込めて写真を図案に変換

オンラインで注文が入れば、預かった写真から専用CADで図案データを作成します。「ペットの表情をいかに生地に再現できるかが大事。愛情を込めて作業しています」と岡本さんは話します。

次に、コンピューター編み機専用のCADを使ってシミュレーション画像を作成します。お客さまにイメージ通りになっているかを確認してもらってから、データを自社の編み機へ電送して生地を作成。出来上がった編み地に芯を貼って補強し、縫製などの工程を経て、製品が完成します。

亡くなったペットの写真でオーダーを受けることも。「クッションカバーにしたら、今もソファの上にいるようでうれしい」「あまりにもそっくりなので、『お帰り』と言ってしまった」といった喜びの声を頂いたそうです。 「ペットと一緒にいる温かい時間をお届けできたら」と岡本さん。今後は、現在14種あるアイテムのバリエーションを拡大するとともに、実物に触れてもらうためポップアップショップの出店を増やしたいと考えています。

カラーのデータをセピアトーンに編集・加工。目元など細かい所をデザイナーが微調整します。
一枚の写真(上)を基に、トートバッグとスリッパを制作した例。スリッパは画像を反転させて左右対称に。料金はオリジナル図案版代2万2,000円+商品代6,000円~。※商品代はアイテムによって異なります
左からデザイナーの松村香理さん、鈴木さん、岡本さん。「お客さまのご要望にはできるだけお応えしたい。アイテムも増やしていきます」
アンデ
神戸市中央区小野浜町1-4 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)402号室 株式会社インプルーヴ内
TEL:078-321-6808
HP:https://ande.gift
オンラインショップ:https://andeknit.theshop.jp
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