転機となった「マイペットフラワー」

ウエディングドレスの販売をしていたオーナーの小原冬萌さん。花嫁のブーケや髪飾りなどに欠かせない花の魅力を改めて感じていた頃に、プリザーブドフラワーを知りました。美しい姿を長期間保てるため、在庫を抱えたときのリスクが少ないことにも引かれて、ネットショップの開設を決意。2008(平成20)年、プリザーブドフラワーを使ったシンプルなフラワーアレンジメントの販売を始めました。

売れ行きが伸び悩む時もある中で、注目を集め転機となった商品が、写真を基にペットの顔を花々で表現した「マイペットフラワー」(1万4,650円～)です。「動物のシルエットを組み込んだものを販売したところ、お客さんから『ペットの顔を作れないか』とリクエストされたのをきっかけに始めました」

ペットの表情を忠実に表現

ペットの表情を描く上でこだわるのは、写真をそのまま再現するのではなく、リアリティーを追求すること。チャームポイントなど特長を依頼者にヒアリングし、土台となるイラストを作成していきます。それを基に職人が制作した型枠に、2時間ほどかけて花を埋め込み、周りを色とりどりの花で囲みます。「目の輝きなど、一緒に暮らしているからこそ気付く表情があります。例えば、きらきらした目を表現するために瞳を少し大きくしたり、新たに着色した花を使ったりしています」

マイペットフラワーのデザインは自由度が高く、2匹を描いた「マイペットフラワー【カップル】」(3万800円)や、動物と人で構成する「マイペットフラワー【動物1匹＋人物1名】」(2万6,400円)も。幅広いラインアップで、さまざまな要望に応えています。

贈り物として選ばれるものを

「写真があれば何でも作ります」と話す小原さん。企業のオーダーでロゴやキャラクターをモチーフに制作する機会も増え、着実に活動の幅を広げています。芸能人へのプレゼントにされることもあるそうです。「プリザーブドフラワーで建物を表現することも考えています。ショップオープンや新築のお祝いなどにふさわしいものを作りたいです」

人生のさまざまな場面を彩り、贈り物としても喜ばれる花。ペットとの日々を、世界で一つだけのフラワーアレンジメントで残しませんか。