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子どもの成長を応援する洋食店

阪急「西宮北口」駅の程近く、赤い屋根が目印の洋食店「洋食とワインのお店 土筆苑」。1973(昭和48)年に「ビストロ土筆苑」として開業し、今年で創業50年を迎えました。料理長の大谷隆史さんは、看板商品であるハンバーグの提供を通して子どもたちの健やかな成長を応援しています。

子どもが行きたくなる洋食店に

子どもの頃から料理人に憧れ18歳で洋食店に就職した時から、「子どもたちのヒーローになりたい」と夢を抱いていた大谷さん。30歳を過ぎて料理長になると、かつての夢を思い返し、子どものためにできることを自然に考えるようになったといいます。「幼い頃に洋食店で、コックさんからお菓子をもらったことを今も覚えています。何かをもらうと、うれしい思い出として記憶に残ります」

2021(令和3)年、クラウドファンディングで子どもたちを支援するプロジェクトを立ち上げ、全国の子ども食堂へハンバーグを1,000個提供しました。さらに同じ頃、土筆苑に来店する子どもたちにも喜んでもらえるようにと始めたのが、「成長ハンバーグ」です。「ハンバーグは洋食の代表的な存在で、年齢を問わず愛されていることから、真空パックの『特製ハンバーグ』をプレゼントすることにしました」

デミグラスソースもたっぷり入った「特製ハンバーグ」(1,000円)。お店の味を家庭で味わえます。

身長を測ってハンバーグをプレゼント

「成長ハンバーグ」は、来店のたびに身長を測り、1cm伸びるごとにハンバーグを1個プレゼントするというもの。乳幼児はメジャーで、立てるようになると店内に設置した身長測定器で計測し、専用のカードに名前、日付、身長を記録していきます。乳幼児から小学6年生までの期間は何度でも挑め、小学校卒業後はラストチャンスとして1度だけ、好きなタイミングで挑戦可能です。これまでに約1,500人が参加。「元気に育っていることが一番分かりやすいのが身長です。洋食屋として目に見える形で応援したいと考えました」と大谷さんは話します。

子どもが測定器の前に立つと、食事を楽しんでいる人たちも注目、結果が出ると全員で祝福する温かな空気が流れます。「遠慮される方もいますが、気軽にチャレンジしてほしいです」。大谷さんは子ども連れのお客さんには声を掛け、参加を呼び掛けています。きょうだい全員で挑戦し、20個以上のハンバーグを持ち帰った家族もいたそうです。「ここが子どもたちの行きたくなるお店の一つになり、楽しかった思い出の場所として心に残ればうれしいです」。子どもたちの笑顔を思い浮かべながら腕を振るいます。

高校生の頃、幼少期に家族で行った洋食店を再訪すると廃業しており、寂しい思いをしたという大谷さん。「子どもの成長を見守りながら、何年、何十年先も営業し続ける洋食店でありたいですね」
成長ハンバーグを始めてから子ども連れの来店が増え、店内も明るい雰囲気になったといいます。
洋食とワインのお店 土筆苑
西宮市高松町11-2-102
TEL:0798-65-3366
営業時間:11:00~14:30(L.O. 14:00)〔土曜、日曜、祝休日は~15:00 (L.O.14:30)〕、17:00~22:00(L.O.21:00)
定休日:月曜(祝休日の場合は翌平日)
席数:テーブル30席
アクセス:阪急「西宮北口」駅から徒歩すぐ
HP:https://tsukushien.com/
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