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甘い夢の世界へ

efuca.のお菓子の“探し絵絵本”

芦屋市にアトリエ兼店舗「efuca.」を構えるお菓子作家のイトウユカさん。クッキーやゼリーといったお菓子で細緻に表現した遊園地などを舞台に、隠れている人や物を探して遊ぶ絵本をはじめ、人々を楽しませるお菓子の作品を手がけています。

お菓子で作った原画を絵本に

神戸市で生まれ育ったイトウさん。大学卒業後は関西の洋菓子店などに勤めた後、東京に移住していったん別の世界へ進みますが、「お菓子の作り方を教えてほしい」という周囲の声に2009(平成21)年、新たな思いで神奈川県内にお菓子作り教室とお菓子の販売を行う「efuca.」を開業します。「ただ食べるだけでなくアイスボックスクッキーで人や動物を表現するなど、お菓子の多彩な楽しみ方を皆さんに知っていただきたくて」とイトウさん。自由な発想で遊び心たっぷりのお菓子の世界を広めていきます。

2012年、出産を機に芦屋市へ移住し活動を再開。翌年、出版社の依頼を受け、紙の代わりにお菓子で作った作品の写真を使用した絵本「さがそ!おかしのくに」を出版します。主人公の女の子をはじめ、お花畑やお化け屋敷など12のシーンに1,500個以上のお菓子でできたパーツが登場します。「ガラスは透明感のある飴、海はゼリー、雲はメレンゲで。風に揺れるカーテンは、焼きたては軟らかいラングドシャの特性を生かしました」とイトウさん。撮影の2週間前から順次パーツを製作し、撮影当日にクッキー製の土台に乗せて組み立てます。「時間がたつとつやがなくなったり、ライトの熱で溶けてきたり、それぞれのお菓子の質感を損なわないよう撮影してもらうのが大変でした」。

「さがそ!おかしのくに ゆうえんち」の一場面。ジェットコースターのレールはパイ生地でできています。
アトリエに保管されている原画の一部。アトリエが開いている日には、間近でじっくり見ることができます。
お菓子教室で好評だったアイスボックスクッキー。写真のネコは絵本にも登場します。

原画の展示やワークショップなどを展開

お菓子を原画にした新感覚の絵本は、子どもはもちろん大人にも「童心に返って楽しめた」と喜ばれその後2作目、3作目も出版、完売しました。原画の一部はアトリエ内とショーウインドーに展示され、時折アトリエを公開しているほか、普段でもシャッターが開いている時にはショーウインドーは自由に見ることができます。「味や食感を想像しながら眺めていただけたら」とイトウさん。

現在は阪神間を中心に、不定期でポップアップイベントやお菓子のワークショップなどを開催。お菓子に秘められた無限の可能性を追求しながら、多くの人にお菓子の世界の魅力を伝えることに力を注ぎます。

1作目は今年12月、用紙などを化粧直しして「新装版」(1,650円)として再版。2作目は来年2月に再販予定です。年齢に関係なく誰もが見ているだけでわくわくする夢いっぱいのお菓子の絵本は、クリスマスのプレゼントにも喜ばれそうです。

これまでに出版された「さがそ!おかしのくに」(学研)のシリーズ。
「世界の人々にお菓子の絵本の楽しさを知ってもらいたいです」と話すイトウさん。
efuca.(エフカ)
芦屋市芦屋市茶屋之町6-14
営業日:不定休 ※Instagram参照
TEL:0797-31-2023
アクセス:JR「芦屋」駅から徒歩約10分
Instagram:https://www.instagram.com/efuca/
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