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スパイス料理で残暑を乗り切る③リトルランカ

料理で刺激や香り、こくを加えるとともに、食欲増進やデトックス効果などが期待できるスパイス。暑さが厳しい国では、スパイスを利かせた料理が日常的に食べられています。スパイスの力を借りて酷暑で疲れた体を癒やしましょう。本場の味に触れられるお店のケバブ、ビリヤニ、スープを紹介します。

スリランカ料理店のアーユルヴェーダスープ

神戸・有馬温泉街から車で東へ約10分、西宮市船坂ののどかな山里にスリランカ料理店「リトルランカ」がたたずみます。オーナーシェフのシャンタ・ジェヤコディさんは、出身地であるスリランカとモルディブのホテルでシェフを務めた経歴の持ち主。長年の経験で培われた感覚を生かし、30種以上のスパイスを調合して本場の味を作り上げます。

ランチメニューはカレー1種の「Aランチ」(2,450円)、カレー2種の「Bランチ」(2,880円)、ライスに副菜を混ぜて味わう現地のスタイルの「ランカプレート」(2,550円)で、全てのメニューをコーススタイルで提供しています。最初に出てくるのが、スパイスを入れた「アーユルヴェーダスープ」。サンスクリット語で生命と科学を意味するアーユルヴェーダは、インド、スリランカの伝統医学で、スパイスは薬の一つとして使われてきました。一口で体の奥から温まるような感覚になるスープは、クミン、フェンネル、フェネグリークなど何十種ものスパイスをブレンダーにかけてこし、約3時間煮込んでいます。「食事の前に飲むことで胃をきれいにする効果が期待できます」とシャンタさん。スープの次のマンゴージュースが下げられると、メイン料理へ。「Aランチ」では、チキンやエビなど13種から選べるカレーのほか、ウコンを入れて炊いた「イエローライス」、豆のせんべいの「パパダン」、サラダ、副菜がのったプレート、生地を何層にも重ねたもちもちサクサクのパン「ロティ」が登場します。食後は、ココナツの花の蜜と黒糖で作る「ジャガリプリン」、ウコンなどを使った体が喜ぶデザートに、ほんのり甘いセイロンミルクティーと、最後まで本場のエスニックな味を楽しめます。

スリランカの絵や楽器が置かれ海外気分に浸れる店内。アーユルヴェーダスープで胃を整え、メイン料理を待ちながらわくわくとする時間を過ごせます。

カレーを盛り付けるシャンタさん。女性に人気の高い「エビカレー」は、シャンタさんの母親の味を再現しているそうです。
「Aランチ」。前列中央がアーユルヴェーダスープです。
木のぬくもりが感じられるインナーテラスは、窓が大きく開放感があります。
リトルランカ
西宮市山口町船坂1380-1
TEL:078-595-8727
営業時間:11: 00~15:00(L.O.14:00)、18:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:木曜
席数:カウンター3席、テーブル18席、インナーテラス18席
アクセス:阪急バス「舟坂橋」または「船坂」下車徒歩すぐ
マップ:https://maps.app.goo.gl/Ezn76edpbyq6otLP9
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