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バレンタインにあげたい、食べたいチョコレート

バレンタインが近づいてきました。チョコレート専門店の高級ショコラから気軽に楽しめるパン屋さんの割りチョコまで、今年おすすめの個性豊かなチョコレートを紹介します。

元バーテンダーが手がける洋酒のチョコレート

お酒が好きな人に、本格派カクテルショコラはいかがですか。

芦屋川沿いにたたずむショコラブティック「cherry.c」は、バーテンダーの経歴を持つショコラティエが手がける店。カクテルやシャンパーニュ、ウイスキーなど約20種のお酒入りのチョコレートを販売しています。

とりわけ人気を集めるのが、冬季のみの数量限定商品「カクテルショコラ」(8個入り3,450円)。「カシスオレンジ」や「モヒート」などの定番カクテルや、マンゴーとヨーグルトのリキュールを合わせたオリジナルカクテル「姫ひまわり」など、バラエティーに富んだラインアップが魅力です。店長の下村さんは、「甘めのリキュールから苦みのあるウイスキーまで、1箱でいろいろ楽しんでいただけたら」と話します。

チョコレートは、ベルギー産高級クーベルチュールを使用。ガナッシュは、アルコールの種類によってはもちろん、温度によって風味や口溶けが異なるため、その時々で配合を細かく調整しています。「主役はあくまでチョコレート。お酒が勝ってしまわないよう絶妙なバランスで提供しています」と下村さん。

洋酒の深い味わいが余韻を残す〝大人のショコラ″は、大切な人へのギフトはもちろん、自分への“ごほうび”にもぴったりです。

上段左からバイオレットフィズ、カシスオレンジ、チャイナブルー、姫ひまわり、
下段左からアイリッシュコーヒー、モヒート、ゴッドファーザー、スプモーニの
8種で構成された「カクテルショコラ」。
ショーケースには、愛らしいハート形のボックスに詰めたバレン
タイン限定アソートも並びます。
チョコレートをイメージさせる茶色い外観が目印。1階が店舗、2階は工房
になっています。
チェリー.シー
芦屋市月若町5-12
TEL:0797-62-6889
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜、第1・第3水曜
アクセス:阪急「芦屋川」駅から徒歩すぐ
HP:http://cherryc.jp/

産地ごとのカカオの個性が楽しめるチョコレートバー

豆の選定から製品になるまでを一貫して行うチョコレートの製法が「ビーントゥバー」。阪急「六甲」駅に2022(令和4)年にオープンした「meets chocolate INNOCENTURE」では、このスタイルで産地の異なるカカオ豆の個性を引き出したタブレットタイプのチョコレートを全て手作業により作り上げています。

カカオ豆はガーナ、ベトナム、インドネシア、トリニダード・トバゴの4つの産地のものを使用。それぞれローストする温度や時間、砂糖の量などを変えることで、マイルドで食べやすい「クラシック」と、豆の個性を強調させた「ベンチャー」の2種を作り分けています。「皆さんになじみの深い味わいのガーナ産に対し、ベトナム産はフルーティで酸味があるなど、食べ比べてみると違いがよく分かりますよ」と店長の太田純貴さんは話します。

また、同店の運営会社は障害者就労継続支援施設を展開しており、工房では施設利用者も働くほか、チョコレートを包むパッケージには障害がありながら芸術活動に取り組む人たちの絵画作品が取り入れられています。「『健常者と障害者が一体となって創る世界』という店のコンセプトの現れでもあります。ぜひギフトにご利用いただけたら」と太田さん。一枚一枚のチョコレートには、奥深いカカオの魅力とともにボーダーレスな社会への願いも込められています。

なだらかに波打つタブレットタイプのチョコレート(1枚1,100円~)。
クッキーとセットになった「チョコレート&クッキー」(1,600円)も。
障害者アートを取り入れたパッケージの「バラエティパック」
(5種3,500円)。
店内からガラス越しに製造風景を見ることもできます。
ミーツ チョコレート イノセンチュア
神戸市灘区曾和町3-1-3
TEL:078-891-3977
営業時間:10:30~18:00
定休日:不定休
アクセス:阪急「六甲」駅から徒歩約5分
HP:https://innocenture.jp/

パン屋さんが手がける新食感のパンチョコ

「チョコ入りのパン」ではなく「パン入りのチョコ」をご存じですか。近年、バレンタインが近づくと、一部のパン屋さんで見かけるようになった〝パン粉入りの割れチョコ″です。神戸を代表するパン屋さんの一つ「Ca Marche」のオーナーシェフ西川功晃さんが、数年前から神戸かいわいのパン職人に声をかけ、普及に力を入れています。

和田岬に店を構える人気店「MAISON MURATA」のオーナーシェフ村田圭吾さんも、西川さんの呼びかけを受けて、2021(令和3)年から、冬季限定で販売しています。

ベースとなるクーベルチュールは2種を使い分け、プレーンタイプの「エクアドル」は、やや苦みがあり花のような香りが特徴のエクアドル産をセレクト。タブレット状のチョコレートに細かくした食パンを混ぜ、アクセントにナッツや自家製のオレンジの砂糖漬けなどを加えています。「作り始めた頃はハード系のパンを使っていましたが、ゴツゴツとして食感が強過ぎたので食パンに変えました。ほんのり甘みがありザクザクッとしています」と村田さん。

商品は全5種。いずれも1g3.3円で量り売りしています。「気軽に楽しめるチョコレートとして、パンのように普段の生活に取り入れてもらえたら」と村田さん。これまでにない新しい食感の「パンチョコ」が、神戸を中心に広がりつつあります。

「パン職人のチョコレート」。左上から時計回りに、オレンジ、
マカダミアナッツ、クランベリー。中央がヘーゼルナッツ。
ロゴ入りの小さな袋に詰められ、レジの前に置かれています。
さまざまなパンが並ぶ店内。週末には行列ができ、次々と売り切れになっていきます。
メゾン ムラタ
神戸市兵庫区小松通2-3-14
TEL:078-587-3977
営業時間:7:15~17:30(日曜は~14:00、売り切れ次第閉店)
定休日:月曜、水曜
アクセス:地下鉄「和田岬」駅から徒歩約5分
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