奥深いウイスキーの魅力を味わえるバー

飲み比べセットや飲みやすいカクテルなどでウイスキーを気軽に楽しめるオーセンティックバーを紹介します。初心者も安心してくつろげる店で、お気に入りの一杯を見つけませんか。

系統が異なる3種のウイスキーを飲み比べる (Bar Andante)

神戸・三宮の「Bar Andante」は、バーは初めてという人も安心してお酒を楽しめる空間。何でも気軽に質問できるウエルカムな雰囲気の中、「予算内で楽しみたい」「少量ずついろいろ試したい」といったリクエストにも柔軟に対応しています。「お酒が好きな人だけでなく、バーへ行ったことがない人やお酒を飲み慣れていない若い人にもバーを身近に感じてほしいですね」と話す店主の赤井献治さんは、バー初心者の心強い味方です。

好みのウイスキーを探すには「飲み比べセット」がおすすめです。同じ度数と熟成年数でオーソドックスなもの、シェリー樽で熟成させたフルーティーなもの、スモーキーで癖があるものと、系統の異なる3種をストレートで味わいます。自分の好みが分かれば、それにテイストが近い他の銘柄も教えてもらえます。さらに、神戸ではここでしか味わえないのが、洋酒とのマリアージュのために作られた「BAR専用チョコレート」(500円)です。東京の「アトリエAirgead」の特別なチョコレートは、全22種類に加えてBar Andanteオリジナルも。スモーキーなウイスキーには「昆布」や「味噌」、甘めのウイスキーには「バタースコッチ」、ハイボールには同店オリジナルと、選んだウイスキーに相性ぴったりのものをいただけます。

営業開始からしばらくは比較的落ち着いているため、じっくりとウイスキーのうんちくを聞くこともできます。勇気を出して、まずは扉を開いてみては。

さまざまなフレーバーがあり彩りも豊かな「BAR専用チョコレート」(1個500円)。一般流通しておらず、バーを訪れるからこその特別な味わいです。
「飲み比べセット」の価格の目安は2,000円、ウイスキーの種類によって異なります。左から「CAOL ILA(カリラ) 12」「THE GLENLIVET(ザ グレンリベット) 12」「THE GLENALLACHIE(ザ グレンアラヒー) 12」。同じ銘柄を熟成年数違いで飲み比べることもできます。
高級なウイスキーにも挑戦しやすいよう、ハーフショットでも提供しています。
学生や女性の一人客も多く訪れるという同店。ホームページには、バー初心者の疑問を解決するコーナーも設けられています。
バー アンダンテ
神戸市中央区下山手通2-12-21 生田ソシアルビル1F
TEL:078-332-5250
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:30) (土曜、日曜は15:00~)
定休日:月曜
席数:カウンター16席
アクセス:各線「三ノ宮」「三宮」「神戸三宮」駅から徒歩約5分
HP:https://bar-andante-kobe.com/
マップ:https://maps.app.goo.gl/691xrNBaHgXhFvJ97

“日本一”のウイスキーベースのカクテルを味わう (SAVOY hommage)

神戸・元町にたたずむ「SAVOY hommage」の店主、森崎和哉さんは、国内外のカクテルの大会で実績を残し高い評価を得ているバーテンダーです。店内にメニュー表はなく、ゲストとの会話からその時の気分や好みを感じ取り、カクテルを提供。ウイスキーベースのものも多く、国内外さまざまなウイスキーをそろえています。

注目すべきは、サントリーホールディングス株式会社が主催するカクテルコンペティション「サントリー ザ・カクテルアワード 2024」で優勝した「てふてふ」(2,200円)。世界5大ウイスキーをブレンドしたサントリーの「碧Ao」をベースに、サクラ、巨峰のリキュール、ユズのシロップ、ライムジュース、大葉が絶妙なバランスで調和しています。こくをしっかり感じられるカクテルは、鮮やかな紅色の気品のある逸品。コンセプトやベースのお酒はもちろん、シェークの回数や温度に至るまで研究を重ね、約2カ月かけて誕生しました。カクテル文化の継承と革新を掲げる大会の30回記念にふさわしく、「生まれ変わり」や「喜び」のシンボルであるチョウと、大会のロゴに込められた太陽が昇るイメージをデコレーションしたそうです。「伝統を表現するために、名称には歴史的仮名遣いを取り入れました。『碧Ao』に着目したのは、どのようなテイストにも相性が良いだろうと考えたからです」と森崎さんは話します。

森崎さんの技と思いが込められた華やかな一杯は、特別なひとときをもたらしてくれるでしょう。

「てふてふ」(2,200円)。チョウのデコレーションは大根、ラディッシュ、ライムの皮で表現しています。
軽快に「てふてふ」を作る森崎さん。
カクテルが作られる様子を間近に見られるのもバーならではの体験です。
バーカウンターの上には修業先だった「SAVOY」から譲り受けたランプが。
サヴォイ オマージュ
神戸市中央区下山手通5-8-14
TEL:078-341-1208
営業時間:16:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:日曜、月曜
席数:カウンター9席、テーブル席14席
アクセス:地下鉄「県庁前」駅から徒歩すぐ
マップ:https://maps.app.goo.gl/5Kg3T3zMwdFwAZ1Z6

豊富なウイスキーを自由な飲み方で楽しむ(Bar unpas)

神戸・三宮の「Bar unpas」は、ウイスキー初心者から愛好家までが楽しめる、明るくカジュアルライクな雰囲気の居心地の良いバーです。ウイスキーはスコットランドを中心に、アイルランド、米国、日本などの300種以上を取りそろえ、好みの味やこれまでに飲んできたお酒を伝えると、候補を3種ほど提案されます。

初心者には癖が少なくて飲みやすいアイルランド産の「BUSHMILLS(ブッシュミルズ)」とスコットランド産の「BRUICHLADDICH (ブルックラディ)」が特におすすめだそう。気になるものがあれば試しにハーフショットでいただくことも可能です。「ストレートで飲む時は、少しだけ口に含んでじっくりと味わってみてください。度数が強いと感じたら、他の飲み方をおすすめしますよ。水割りやハイボールなど、飲み方の自由度が高いのもウイスキーの魅力の一つです」と店主の村本恭一さんは話します。

飲みやすいカクテルも初心者向けです。「マミーテイラー」はウイスキーをベースに、ジンジャーエール、シークワーサージュースを加えた一杯で、通常はレモンを使いますがシークワーサーに替えることで、酸味を抑えてまろやかな風味を出しているそうです。

さまざまな飲み方でウイスキーを味わい、好みの味や自分に合った飲み方を探してみませんか。

スコットランド初の政府公認蒸留所であるザ・グレンリベット蒸留所の「THE GLENLIVET (ザ グレンリベット) 12年」で作る「マミーテイラー」(1,200円)。蒸留所のエピソードと共に楽しむ一杯は特別感を味わえます。
「ウイスキーの奥深さを知る入り口のような場所になれば」と話す村本さん。新入荷情報は随時Instagramで発信しています。
多数のボトルが並ぶ店内。熟成年数や樽の種類による味わいの違いを楽しむこともできます。ボトルの撮影も可能なので、自宅用のウイスキー選びの参考にもなります。
ボトルまでの距離が近いのが魅力のカウンター席。テーブル席はハイテーブルで、目線の高さにボトルが見えます。
バー アンパ
神戸市中央区中山手通1-3-10 ローズプラザビル1F
TEL:078-335-7725
営業時間:17:00~24:30
定休日:不定休
席数:カウンター7席、テーブル席8席
アクセス:各線「三ノ宮」「三宮」「神戸三宮」駅から徒歩約5分
Instagram:https://www.instagram.com/bar_unpas/
マップ:https://maps.app.goo.gl/UBStfJ94AhEn9o8t6
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