米にこだわるお店(晩ご飯編)

晩ご飯にはおいしいお米をおなかいっぱい食べたい。そんな願いをかなえてくれる2軒を紹介します。ご飯が進む肉料理と一緒に味わえば、至福の時間です。

オリジナル米をブランド豚のトンカツと共に(米処 神米)

JR・阪急「伊丹」駅から徒歩約10分。閑静な住宅街に立つ「米処 神米(しんべい)」は、その名の通り、米にこだわるお店です。「若い頃、事故で入院した時に母が差し入れてくれたおにぎりの味が忘れられなくて」と話すのは、店主の山田守朗さん。念願だった「人を元気づけられる、おいしい白ご飯を提供する店」を2024(令和6)年9月にオープンしました。

米は、大阪市の米穀店「ガッツ!うまい米橋本」がその時季に一番おいしい米をブレンドしたオリジナル。つや、甘み、粘りの3つがそろった唯一無二の味わいです。これを、陶器コーディネーター推薦の土鍋で炊くことでさらに甘く、粒立ちも良くなります。水分量や温度、浸水時間、炊飯時間については、米の量はもちろん、気候によっても変えているそうです。

「白ご飯に合う料理」として提供しているのが、料理人歴25年の山田さんが得意とするトンカツです。使用する豚肉は、沖縄在来種の島豚と赤豚等をかけ合わせた宮崎県のブランド豚「南の島豚」。「脂の融点が低いので、口溶けが良くて軟らかいんです。それでいて脂っぽくなく、あっさりとしています。うまみも十分にありますよ」

低温でじっくり火を通した後に高温でからっと揚げたトンカツは、さらにウオーマーで温めながらうまみを閉じ込めます。上品な味わいは、ソースはもちろん塩やしょうゆとも相性抜群。ご飯が進むこと間違いなしです。

「米の炊き方は、オリジナル米を仕立ててもらっている米穀店に一から習いました」
南の島豚の「ロースかつ定食 180g」(2,500円)。ご飯、豚汁、キャベツサラダはお代わり1回無料。
ご飯のお供として、昔ながらの手作業で作られた和歌山県の「増富商店のしらす」(250円)、安全・安心にこだわった和歌山県の「色川の平飼い卵」(200円)も用意。
米処 神米
伊丹市伊丹4-6-11
TEL:070-9156-2982
営業時間:11:00~14:00(L.O.)、17:00~20:00(L.O.)
定休日:水曜
席数:テーブル10席、カウンター6席
アクセス:JR・阪急「伊丹」駅から徒歩約10分
Instagram:https://www.instagram.com/komedokoro.shinbei/
マップ:https://maps.app.goo.gl/LCHgzdjst1gRTdFNA

最高においしい炊きたてのご飯を満喫(ハンバーグと牛タンとお米 神戸赤ふじ 本店)

神戸・トアロード沿いにある「ハンバーグと牛タンとお米 神戸赤ふじ 本店」。落ち着いたたたずまいの店内でまず目に留まるのが、大きな精米機です。「当店では玄米で仕入れて、毎朝、ここで精米しています」と話すのは、同店を運営する株式会社くり松の部長、水主拡文さん。「米は生鮮食品と同じで、精米直後から酸化が始まります。新鮮なうちに食べてもらうため、毎日使う分だけ精米しています」

仕入れるのは、産地、産年、品種が全て同じの銘柄米。中でもできる限り兵庫県産を使うようにしているそうです。「昨年に比べると米の値段が2倍になりましたが、銘柄米のおいしさ、安定感は譲れません」と言い切ります。精米した米は特注の羽釜で、客の来店に合わせて炊飯。米の味、精米したて、炊きたてにこだわり、最高においしい瞬間のご飯を提供しています。

ご飯と共にいただくのは、黒毛和牛100%のハンバーグステーキや1頭から3切れしか取れない牛タンなど厳選素材の鉄板焼きです。客は、目の前の鉄板で調理される様子を楽しんだ後、自分好みの焼き加減で食します。「タマネギとしょうゆがメインの自家製ジャポネソースは、ぜひ鉄板の上で垂らしてください。香ばしさが加わり、一段とおいしくなります」

さらに同店では、追加できるしめとして、「ガーリックライス」「ひつまぶし」「卵かけご飯」(いずれもハンバーグ20g付き、363円)と「極みカレー」(363円)がラインアップ。「ご飯のおいしさをさまざまな味で堪能してほしいという思いから生まれたメニューです。オーダーされる方は意外と多いんですよ」と水主さんは笑顔を見せます。 高級感あふれる空間で極上の鉄板焼きとご飯を味わう。この上ない自分へのご褒美になりそうです。

店の一角に置かれた玄米と精米機。壁には、米に対するこだわりが掲げられています。
つなぎなし、黒毛和牛100%のハンバーグの上には、“赤富士”をイメージして牛脂の雪化粧が施されています。神戸牛のスライスがプラスされた「神戸牛すき焼きステーキセット」(2,339円)。セットメニュー全てにご飯と味噌汁が付きます(お代わり無料)。
しめのメニューの一つ「ひつまぶし」。ミニハンバーグとかつお節、薬味をのせたご飯にかつおだしを注いでいただきます。
本店ではフランベのサービスも。座席の予約は電話のほか、食べログ、ホットペッパーの同店ページからも受け付けています(インターネット予約は本店のみ)。
「1カ月以内に再来店された方は、店で使用している米(兵庫県産キヌヒカリ5㎏入り、白米4,200円、玄米4,000円)を購入いただけます。ご家庭でも、赤ふじこだわりのお米を召し上がってください」と水主さん。※価格は変動する場合があります
ハンバーグと牛タンとお米 神戸赤ふじ 本店
神戸市中央区北長狭通2-5-10 KOBE Tikビル2F
TEL:078-391-1129
営業時間:11:00~14:30(L.O.)、17:00~20:30(L.O.)
定休日:不定休
席数:カウンター20席
アクセス:JR「元町」駅から徒歩約5分
Instagram:https://www.instagram.com/kobe_akafuji/
HP:https://www.kobe-akafuji.com/
マップ:https://maps.app.goo.gl/wPk4cRRbm2KdGQJn9

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