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生き物や自然と触れ合える「NATURE STUDIO」

神戸市兵庫区の山手に立つ複合施設「NATURE STUDIO」。閉校になった小学校をリノベーションした建物には水族館などが入り、生き物や自然と触れ合える癒やしのスポットになっています。

座ってじっくり観賞できる水族館 

「自然と暮らし」をテーマに2022(令和4)年にオープンした同施設は、「EAST」「NORTH」「WEST」の3棟と、庭園「PICNIC GARDEN」、釣り堀「FISH POND」で構成されています。暑い時季、見ているだけで涼しい気分になれるのが、EAST1階にある「みなとやま水族館」です。教室を改装した6つの展示室では「生きものと語ろう」をコンセプトに、魚類はもちろん、爬(は)虫類、哺(ほ)乳類など約250種の生き物が飼育されています。

特筆すべきは、コンセプトに基づいた自由な鑑賞環境。できるだけ生き物を間近に感じられるよう、水槽の前に旧小学校時代の椅子が置かれていたり、一部の展示室はカーペットが敷かれ靴を脱いでじっくり観察できたりと、さまざまな工夫が施されています。「カーペット敷きの展示室には、ハンモックも設置しています。お好きなスタイルで鑑賞していただけたら」と広報担当の上戸了子さんは話します。

数ある生き物のうち、とりわけ人気を集めているのは、コツメカワウソ。軽い身のこなしで流木の上を走り、水中をすいすい泳ぎ回ります。また、水槽に手を入れると魚たちが手の角質を食べに来る「ドクターフィッシュ体験」(無料)や、池で泳ぐコイの「餌やり体験」(200円)など、生き物たちと触れ合える体験型のコーナーもあります。

椅子やクッションが置かれた展示室。巨大なガジュマルの根も展示しています。
カーペットが敷かれた展示室。熱帯魚やクラゲなどを寝転んで下から見ることもできます。
愛らしい表情と俊敏な動きで人気を集めるコツメカワウソ。

充実したフードホールやハーブショップも 

2階の「FOOD HALL」は、体育館をリノベーションした飲食スペース。広々とした空間では、かつての給食室で醸造された「open air」のクラフトビールをはじめ、神戸の人気店が手がける料理やスイーツをいただけます。

ビールには、六甲山系から流れ込んだ地下水や施設内で栽培されたハーブなどを使用。毎週のように登場する新作を含め全6種から選べ、気に入ったものは缶入りを購入して持ち帰ることも可能です。お供には、「SIESAR TACOS」のメキシカンタコスがおすすめ。本場メキシコのレシピを再現した6種が味わえます。この他、カレーショップ「マンドリル」やスイーツショップ「あら、りんご」など、大人も子どもも楽しめる店が並んでいます。

おなかが満たされたら、NORTHの「HERB SHOP」へ。ハーブや観葉植物、ハーブグッズの販売のほか、アロマスプレー作りなどのワークショップも毎日開催。「環境に配慮し、精油は施設内の樹木の剪定(せんてい)で出た、捨てられずはずの枝葉などから抽出しています」と上戸さん。

7月下旬には、新たにWESTがオープン。レストラン「食べる植物園」と「みなとやまベーカリー」が仲間入りしました。レストランでは、PICNIC GARDENで収穫したハーブや野菜を使った料理が味わえるほか、土曜、日曜、祝休日には収穫物を素材にしたジャム作りなどのワークショップも実施しています。

水辺の生き物を身近に感じたり、冷たいビールを味わったり。どこか懐かしさが残る旧学び舎は、訪れる人々に涼やかなひと時を提供してくれます。

タコス2種が選べ「open air」が付いた「open air BEER SET」(1,690円)。手前は「牛タコス」、奥は「ポークカルニータス」。
ハーブショップの店内には、小学校時代に使われていたランドセルの棚も。
外壁の一部は木製のフレームで覆われ、緑が顔をのぞかせています。
ネイチャー スタジオ
神戸市兵庫区雪御所町2-18
TEL:非公開
営業時間:みやとやま水族館10:00~18:00(入館は17:00まで)、フードホール11:00~19:00(土曜、日曜、祝休日は10:00~)、ハーブショップ10:00~19:00
定休日:なし
アクセス:神戸市バス「石井橋」下車徒歩すぐ
HP:https://naturestudio.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/naturestudiokobe/
マップ:https://maps.app.goo.gl/vFpoYFPQDJ9ZvKFK6
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