EMAのクラフトシューズ
セミオーダーのハンドメイド靴を完全受注生産するEMA株式会社。デザインやカラーを好みに合わせて選択することができ、完成の日までをわくわくしながら過ごせます。自分だけの一足をオーダーしてみませんか。
高品質の本革を使ったカスタマイズ可能なシューズ
阪神「西宮」駅から徒歩約5分の所にEMA株式会社のアトリエがあります。1階には出荷前の靴が並び、2階のアトリエでは代表取締役社長の斉藤慎二さんが手作業で靴を製作しています。シューズショップのアルバイトをきっかけに靴作りに興味を持った斉藤さんは、靴職人を目指して専門学校に通い、シューズメーカーでの企画・デザインを経て2011(平成23)年、革雑貨店を開店しました。「スニーカーを作りたいという思いがあり、セミオーダーで本革素材のハンドメイドスニーカーを少しずつ販売していました。コロナ禍にオンラインショップのスニーカーがよく売れたことで、シューズに力を入れるようになりました」
オーダーは店頭またはオンラインショップで受け付け。店頭ではまず、スニーカー、パンプス、スリッポン、レースアップシューズなど全7種のモデルからオーダーする靴を選択し、採寸の後、革の色を決定します。店内の棚には、たつの市産を中心に国産本革がぎっしりと積まれ、約300色そろっています。スニーカーのかかとの部分だけワンポイントで色を変えたり、片方ずつ別の色にしたりと、カスタマイズを楽しむ人もいるそうです。
実際に素材を見て、好みに合わせて選べるのは実店舗でのオーダーのだいご味です。シューズの外側は丈夫で耐久性に優れた牛革を使用。内側も主に豚革を採用し、軽くて足に吸い付くような快適な履き心地をかなえています。「ハンドメイドシューズの相場は3万円から10万円ほどですが、良質な本革を直接仕入れているため2万円台までの価格に抑えています」
手作りの風合いを楽しめる靴をラインアップ
セミオーダーの靴作りは、まず、サイズに合わせて革を裁断し縫製する作業から。次に、木型で革に型付けをして固定。最後に、靴底を付けて完成です。いずれのモデルも縫製作業まではアトリエで行います。スニーカー以外のモデルは最後まで手作業で、一枚革で接合部がない足当たりの良さが好評です。「革の間に空気が入り、ふわっと軽く、柔らかい感触になります」。一方で、スニーカーはデザインや機能面からしっかりと成型した方が良いことや、注文数の増加を受け、手作りの風合いは残しつつ、縫製以降は神戸市須磨区の自社工場で対応しています。
最も人気があるのは、スニーカー「08」。1980年代後半から90年代のスニーカーやランニングシューズからインスパイアされた、トレンドに左右されないレトロなデザインのソールがポイントだそうです。
また、制作過程で発生した端切れや表面に傷や汚れが付いた革を使い、裏面を表側に出した低価格のスニーカーも販売しています。「毛立ちや色落ちなどのデメリットはあるものの、革自体の品質や履き心地はそのまま。お手頃価格で試してみたい人にもおすすめです」
実店舗の他、全国の百貨店でのポップアップ、オンラインショップで受注。オンラインショップでは、履いている靴のブランドやサイズのデータを基に、最適なサイズを案内してもらえるので安心です。注文から納品までは約2週間で、店頭受け取りまたは配送を選択可能。自分好みにオーダーした靴は、履いている時はもちろん、見ているだけでも楽しい気分にしてくれそうです。
西宮市戸田町3-6
TEL:0798-35-7633
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜
アクセス:JR「西宮」駅から徒歩約5分
HP:https://ema-nishinomiya.jp/brand/nishinomiya-sneakers/
マップ:https://maps.app.goo.gl/nQedYShNfBXWTtpJ8