Sirusiの印グラフィー
尼崎市にオフィス兼工房を構える印鑑メーカー、株式会社Sirusiは、タイポグラフィーを用いたデザイン性の高い「印グラフィー」シリーズをオンラインで販売。個人用は10種あり、好みの一本がきっと見つかるはずです。
「使うもの」から「表現するもの」へ
同社のホームページ「印鑑をデザインするSirusi 」には、「印グラフィー」シリーズの印影がずらりと並んでいます。いずれもモダンでおしゃれ、印鑑というよりも姓や名をロゴ化したものといった印象です。「基本的な印鑑書体である篆書(てんしょ)体をベースに、文字を装飾するタイポグラフィーという技法を用いてデザインした、わが社のオリジナル書体です」と言うのは、同社代表取締役の盛佳男さんです。
もともと印章通販大手に所属していた盛さん。「人は多くの場合、印鑑を作りたいから作るのではなく、車や不動産の購入、結婚、相続など別の目的のために必要だから作ります。面倒な手続きが待っているので、みんな印鑑にはけっこうネガティブなイメージを持っているようです」と話します。2018(平成30)年に独立し、「せっかくなら、気持ちよく押印してほしい」と、パーソナルマークとして使える、デザイン性に富んだ印鑑を開発。「印グラフィー」として発表しました。
かなりユニークなデザインですが、認印として利用可能。自治体によっては印鑑登録できる場合もあるそうです。「こだわって作った印鑑なら押すたびに気分も上がります。自分を表現するものとして捉えていただければうれしいですね」
デザインや材質を選んで自分だけの印を
個人向け「印グラフィー」シリーズは広角レンズをモチーフにした「ワイド」、迷路がモチーフの「メイズ」など全10種。どのデザインパターンも個性的です。中でも光のラインがモチーフの「ライト」は、通常とは逆に名前が白く浮き出るタイプで、持つと印面が光ります。
デザインパターンを一つに絞れない場合は、要望を伝えれば複数案(追加料金あり)を出してもらえるほか、提示されたデザインの調整や変更も可能です。材質やアタリ(印面の上部を示すワンポイント)も多彩にそろっており、好みで組み合わせることができます。「あくまでもお客さまが主体。印鑑を作ってよかったと思える購買体験を提供したいのです」と盛さんは笑顔を見せます。
新年度の始まり、オリジナリティーあふれるお気に入りの印鑑を新調し、自分を表現する道具として使ってみませんか。