目玉焼きと焼き豚がのった中華メニュー②四興樓

神戸の町中華では、圧倒的存在感の目玉焼きと各店特製の焼き豚がのった一皿をよく見かけます。食欲をそそるビジュアルのチャーハン、焼きそば、丼を紹介します。

異なる食感の「五目焼きそば」と「五目揚げそば」

JR・阪神「元町」駅前に1950(昭和25)年開店した老舗中華料理店「四興樓」では、「五目」と付いたいくつかのメニューに目玉焼きと焼き豚がのっています。そのうち焼きそばの麺を使うメニューは、蒸してから焼く「五目焼きそば」と、油でからっと揚げる「五目揚げそば」の2種があります。具材はエビやイカなどの魚介、チンゲンサイやタケノコといった野菜、豚肉など。とろみをつけてうまみを凝縮させたあんを麺にかけ、肩ロース肉を上品な甘さのたれで味付けした焼き豚、とろりと半熟の目玉焼きをトッピングしています。「創業時は鶏卵の目玉焼きではなく、ウズラ卵をゆでて丸ごと素揚げしたものを3個のせていました。蒸し鶏も添えていましたよ」と店主の葉少青さん。広東省出身の創業者から数えて5代目に当たります。

30年ほど前に他店で主流だった鶏卵の目玉焼きを採用し、夏の暑さで傷みやすい蒸し鶏を外したそう。「調理法や味付けは創業時からほとんど変えず、素材本来の味わいを生かし、あっさりめに仕上げています。酢やウスターソースをかけて味の変化を楽しむお客さんもいらっしゃいます」と葉さん。

目玉焼きと焼き豚でちょっと豪華なビジュアルの2品は、とりわけ週末によく注文を受けるのだとか。具だくさんで栄養満点の一皿は、1週間の疲れを吹き飛ばし、新たな活力を与えてくれそうです。

手前が「五目焼きそば」(850円)、奥が「五目揚げそば」(850円)。
「昔は2階が座敷になっていて、宴会がよく行われていました」と懐かしむ葉さん。
看板商品は豚まん。店先に行列ができる日もあるといいます。
四興樓
神戸市中央区元町通2-9-1 元町プラザビル1F
営業時間:11:00~14:30(L.O.)、17:00~20:15(L.O.)〔土曜、日曜は11:00~20:15(L.O.)〕
営業日:水曜
席数:テーブル40席
アクセス:JR・阪神「元町」駅から徒歩すぐ
マップ:https://maps.app.goo.gl/NKVkYA1AtnoQ1ULf6
HP:https://shikohroh.com/
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