淡路島のタマネギが決め手の「五目炒飯」

JR「三ノ宮」駅の北側すぐの所にある「万里」は、1964（昭和39）年創業の老舗。「五目炒飯」（990円）は、常連の多くが注文する人気メニューです。

豚のひき肉やハム、タマネギ、ニンジン、ネギ、卵といった具材たっぷりのチャーハンを覆うように、半熟の目玉焼きと、豚ばら肉を特製甘辛だれで漬け煮してからローストした焼き豚が鎮座。軟らかくしっとりとしており、適度な薄さにスライスされています。「台湾出身の父が開業した当初から、五目炒飯には目玉焼きと焼き豚をのせていました」と、2代目店主の西村公男さんは話します。

味の決め手は、淡路島で無農薬栽培されたタマネギ。「提携農家に、とびきり甘いものを送ってもらっています。うちのチャーハンは薄味で調味料も最小限。素材が持つありのままの味がします」

とろとろの黄身を絡ませれば、“味変”も楽しめます。「あっさりしているので締めに注文する方が多いです」と西村さん。シンプルで飽きの来ない、また食べたくなる味わいです。