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世界各国のイースターフードを味わおう

キリストの復活を祝う行事、イースター。日本でも最近、イースターにまつわる料理やスイーツを目にする機会が増えてきました。レストランやベーカリーなどが手がける多彩なイースターフードを紹介します。

春の喜びが感じられるスウェーデン風料理(IKEA神戸スウェーデンレストラン)

冬が長い北欧の国スウェーデンではイースターになると、春の訪れへの喜びも含め、肉や魚、卵を使ったごちそうを食卓に並べて家族や友人で盛大にお祝いするのが習わしです。

神戸・ポートアイランドにあるスウェーデン発の家具・生活雑貨の販売店「IKEA神戸」では10年ほど前から毎春、イースターフェアを実施。今年は3月7日から6月9日まで限定メニュー4品を2階「スウェーデンレストラン」で、1品を1階「スウェーデンビストロ」で提供しています。

「チキンレッグのコンフィ カレーソース添え」(1,190円)は、復活を意味する卵に通じる鶏の肉を使用。骨付き鶏もも肉を低温の油でじっくり煮て、独自に調合したスパイスをふんだんに使ったココナッツ風味のカレーソースをかけて仕上げています。「平飼いの鶏の軟らかい肉質が魅力です」とレストランマネージャーの川中澄人さん。

卵から生まれるヒヨコをモチーフにした一品が、ヒヨコの顔を模した「ひよこパン」(100円)。クチナシで染められた黄色い生地は、ふんわり素朴な味わい。「チキンレッグのコンフィ」のカレーソースを付けていただくのもおすすめです。

「春を感じるサーモンとお花のサラダ」(590円)は、その名の通り春らしい華やかなビジュアルの一皿。北欧料理に欠かせないスモークサーモンにディルを利かせたマリネ、フレッシュな野菜、爽やかなオレンジ、さらには可憐(かれん)なエディブルフラワーをあしらい、見ているだけでも気分が華やぎます。ASC認証(環境に負担をかけずに操業する養殖業者に与えられる国際的認証制度)を取得した、健康にも環境にも優しいサーモンを使用。SDGsを重視するイケアの姿勢がうかがえます。

大豆を原料に魚や鶏肉を再現した「プラントベース フィッシュ&チップス」(790円)や「プラントベース 唐揚げ 南蛮風」(4個250円、スウェーデンビストロで提供)もあるので、いろいろオーダーして家族やグループでシェアして楽しむのも良さそうです。

ボリューム満点の「チキンレッグのコンフィ カレーソース添え」。マッシュポテトとインゲンが添えられています。
カラフルな彩りが目を引く「春を感じるサーモンとお花のサラダ」。
つぶらな瞳はチョコレート、くちばしにはコーンを用いた「ひよこパン」。
IKEA神戸スウェーデンレストラン
神戸市中央区港島中町8-7-1 IKEA神戸2F
営業時間:11:00~19:00(土曜、日曜は10:00~20:00)
定休日:なし
アクセス:ポートライナー「南公園」駅から徒歩すぐ
マップ:https://maps.app.goo.gl/uaELsNxAUG4uFkY18

ハトを模したイタリアの伝統菓子(ドンク 三宮本店)

「イースター」はイタリア語で「パスクア」と言い、イタリアには復活や平和の象徴であるハトの姿を模した伝統菓子があります。その名も、ハトを意味する「コロンバ」。北イタリア発祥で、同国ではパスクアが近づくとケーキ屋やバールのショーウインドーなど街中のあちこちにコロンバが並びます。

パスクアに欠かせないこのお菓子を 50 年ほど前から手がけてきたのが、神戸でおなじみの老舗パン屋 「ドンク」。1970 年代頃、3代目の藤井幸男氏がイタリアを訪れた際にコロンバなどのイタリア菓子に出合い、日本でも本場の味を伝えたいとイタリアから技術者を招いたり技術者を現地に派遣したりするなどし、程なく販売をスタート。毎年、イースターの時季だけ販売しています。

コロンバは、水を使わず牛乳、バター、卵などで作ったイタリアの発酵菓子「パンドーロ」の生地にオレンジピールを加え、仕上げにアーモンドプードルとあられ糖をトッピングして焼成。ふわふわ食感で、口に運ぶと柑橘の爽やかな風味とほのかな苦みが広がります。トッピングのあられ糖のザクザクとした口当たりも楽しい一品。

イタリアでは、パスクアはクリスマスに並ぶ一大イベントで、家族や友人たちと食卓を囲み、食後にコロンバを切り分けていただくのが習わしだそう。ドンクでは10×13 ㎝の小サイズ (648 円)と 18×24 ㎝の大サイズ (2,484 円)の 2 種を、いずれもリボンをかけたパッケージで、3 月 20 日から 4 月 2 日まで全国の店舗で 販売しています。「ハトは平和のシンボルで幸せを告げるともいわれています。大切な方々の幸せを願い、プレゼントや手土産としてご利用いただけたらうれしいです」と営業本部ブランド担当者。

今年のイースターは、家族や友人、お世話になった人たちへ、新しい形の贈り物を届けてみませんか。

「コロンバを通してイタリアの食文化にも興味を持ってもらえたら」とブランド担当者は話します。
世界の人々の幸せを願い、コロンバの売り上げの一部は市民団体「ピースウィンズジャパン」に寄付されます。
イタリアでは大きなサイズが主流ですが、ドンクでは手に取りやすい小サイズも展開。
ドンク 三宮本店
神戸市中央区三宮町 2-10-19
営業時間:8:30~20:00
定休日:不定休
アクセス:JR・阪神「元町」駅から徒歩約 5分
マップ:https://maps.app.goo.gl/dhdbizuzzKjR56pB8

スパイスたっぷりのイースタースイーツ(Rosie's Bakery)

昭和初期に外国人向けの別荘地として開発された「ジェームス山」の程近く、神戸・塩屋に3年前にオープンした英国菓子専門店「Rosie's Bakery」。店主のダラント・ミミさんは、国内外で修業を積み、英国人男性と結婚して夫の母国へ。15年前に帰国し、子育てが落ち着くと同店を立ち上げました。

「英国のイースター文化を日本でも」と、開業当初から毎春、多彩なイースター商品を展開しています。「ホットクロスバンズ」(360円)は、英国のイースターでは欠かせない菓子パン。カラントやサルタナレーズン、フレッシュオレンジと、コリアンダーやシナモン、ジンジャーといったスパイスを練り込んだ生地の上に、水溶き小麦粉で十字架の模様を描きイーストの力でふっくらと焼き上げています。「今も外国人のお客さまは多いですが、コロナ下では里帰りできない方が遠方からもたくさん来てくださいました」とダラントさん。

「シムネルケーキ」(420円)もイースターにはおなじみの一品です。もともとは中世、住み込みで働きに出ていた娘がイースター前の母の日の休暇「マザーリングサンデー」に、母親のために焼いて持ち帰ったというケーキ。ホットクロスバンズ同様、ドライフルーツやスパイスがふんだんに使われ、トッピングにはキリストの弟子を表すマジパンの団子と、フォンダンでできた花などの飾りがあしらわれています。本来は大きなホールケーキですが、同店では気軽に楽しめるようミニサイズで販売しています。イースター限定の「イースタービスケット」(3枚320円)や「イースタースコーン」(320円)も登場予定で、「英国ではイースターはクリスマス同様、子どもを中心に一家で楽しむ一大イベント。伝統菓子を通して文化も知ってもらえたら」とダラントさんは話します。

本場の味とおいしい紅茶がそろえば、英国風イースターパーティーの始まりです。

「ホットクロスバンズ」は、半分に割って焼き、バターをたっぷり付けていただくのが英国流。
カラフルで愛らしいビジュアルの「シムネルケーキ」。
イースタービスケットは、キリスト教の「三位一体」の考えから3枚1組で販売されるのが主流だそう。
ロージーズ ベーカリー
神戸市垂水区塩屋町3-10-15
営業時間:12:00~(売り切れ次第閉店)
営業日:Instagram参照
アクセス:JR・山陽「塩屋」駅から徒歩約5分
マップ:https://maps.app.goo.gl/CgfPM3jk7gBfiofh8
Instagram:https://www.instagram.com/rosiesbakery.kobe/
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