疲れた胃をいたわる体に優しい料理
年末年始においしいものをいっぱい食べて、胃がちょっとお疲れ気味ではないでしょうか。そんなときは体に優しい料理で、体調をリセットしましょう。
生きたこうじを気軽にカフェで
「酵素の宝庫」といわれるほど多くの酵素を含み、食べ物の栄養を分解して消化・吸収を助けてくれるこうじ。腸内環境の改善や肌の代謝促進といった効能も注目されています。
「W BROTHERS」は、調理担当の渡邉浩さん、接客・ドリンク担当の渡邉俊治さんが兄弟で営む、こうじ料理の専門店です。「こうじは体に良いだけでなく、食材のうまみを引き出したり、料理にこくを加えたりと、調味料としても優秀です」と俊治さん。気軽にこうじを味わってもらいたいと、彩り豊かなランチプレートやふわふわのパンケーキ、ドリンクなど多彩なメニューで振る舞います。
使用するのは、新潟県魚沼市の日本酒「八海山」の生米こうじ。これを甘こうじ、塩こうじ、醤油こうじに使い分け、1日に15品ほど作ることもあるというランチプレートの副菜は、テイクアウトも可能です。
西宮市産所町13-25
TEL:0798-23-1900
営業時間:11:00~16:00(L.O.15:30)、テイクアウト10:00~20:00
定休日:不定休 ※詳細は店舗に要確認
席数:カウンター4席、テーブル22席
アクセス:JR「さくら夙川」駅から徒歩約5分
蒸し野菜とこだわりのだしでほっこり
食材は蒸すことで軟らかくなり消化しやすい状態に。あっさりとした蒸し料理は、食欲のないときにもぴったりです。
有馬温泉の妬(うわなり)泉源横にある「おだしとおやさい翠」は、有馬温泉の旅館で働いていた吉井真以さんが夫婦で開いたお店です。もともと野菜が好きだったという吉井さん。「温泉街で働く栄養が偏りがちな若い人や、旅館で懐石料理を食べた後、あっさりとした食事を求めるお客さまに地元の野菜を食べてもらいたい」と、神戸市北区や三木市の農家から仕入れた県産野菜やこだわりのだしを使った食事を用意しています。
「せいろ蒸しランチ」(1,700円)は旬野菜8~9種が楽しめ、蒸すというシンプルな調理法により野菜そのもののおいしさを引き出しています。セットの豚汁はカツオ、昆布、サバやイワシの混合節で深みを出しただしを生かすため、具は豚肉、ダイコン、ニンジン、ネギのみ。しみじみとしたうまみが胃袋を満たします。
神戸市北区有馬町1021 有馬スプリングテラスB
TEL:078-907-5205
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)、18:00~22:00(L.O.21:00)※売り切れ次第閉店
定休日:水曜
席数:カウンター6席、テーブル8席、座敷12席
アクセス:神戸電鉄「有馬温泉」駅から徒歩約10分
胃もたれゼロの植物由来のコース料理
「まごわやさしい」とは、健康づくりのためにまんべんなく取りたい食材の頭文字を取った言葉。豆、ゴマ(ナッツ類)、ワカメ(海藻)、野菜、魚、シイタケ(きのこ類)、イモの7種類を指しています。
ファスティング(※)指導者の増井亜希子さんが営む「希舟」では、「まごわやさしい」から魚以外の食材を取り入れた「まごわやさしいコース」(5,000円)がいただけます。「断食期間後の胃腸に負担をかけない回復食として考案したもので、動物性たんぱく質や添加物などは一切使っていません」と増井さん。生クルミのミートボール風や野菜の玄米すし、長芋で作った卵不使用の茶わん蒸しなど、創意工夫に富んだ6~7品です。
デザートのケーキも豆乳や米粉で低カロリーに。植物性食材を100%使用しているため、おなかいっぱいでも胃もたれとは無縁です。
※一定期間、固形物を摂取しないことで胃腸を休める健康法
伊丹市南町2-3-4
メール:akikonyan2020@gmail.com
営業時間:10:00~20:00 ※要予約。営業日はホームページを参照
席数:カウンター4席、座敷4席
アクセス:JR「猪名寺」駅、阪急「稲野」駅から徒歩約10分