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1日1組限定レストラン

長引くコロナ禍の下、少人数でも貸し切りで気兼ねなく食事が楽しめる、1日1組限定のレストランやプライベートサロンを紹介します。

本場の味でイタリアを訪れたような気分に

30代の時にイタリア北部と南部で修業後、主に神戸でキャリアを積み、2014(平成26)年、現在の店の原点となる「OSTERIA BUCO」のシェフに就任した澤村潤一さん。コロナ禍で同店が閉店し、姉妹店「OSTERIA BUCO BOLOGNESE」などのセントラルキッチンで腕を振るってきましたが、21(令和3)年12月、「食べる人の顔を直接見ることができる場を持ちたい」と神戸・花隈の山手にあるセントラルキッチンの奥の空き部屋を改装。1日1組、夜限定の「OSTERIA BUCO Chef's Table」を始めました。

メニューは「おまかせコース」(6,600円)に絞り、全て大皿で提供して取り分けるスタイル。定番は少なく、前菜数皿に始まりパスタ、メイン、ドルチェまで、イタリアの伝統的な郷土料理に澤村流のアレンジを加えたメニューを毎回新鮮な気持ちで楽しめます。「高級な食材を使っていないので派手さはありませんが、現地の人が普段食べているような飽きのこない料理を出していけたら」と澤村さん。

海外旅行が難しいご時世、イタリアの写真や雑貨に囲まれた空間で本場の味に触れ、つかの間の旅気分を味わえます。

旧店時代の装飾が並び、その頃を知る人には懐かしい雰囲気の室内。
店名の由来になっている仔牛の骨付きスネ肉煮込み「オーソブッコ」。サフランリゾットとともにいただきます。
「オーソブッコ」(手前)は2時間煮込んだ後、1日寝かせることで深みのある味わいになります。
OSTERIA BUCO Chef's Table
神戸市中央区中山手通7-5-15
TEL:078-371-3661
営業時間:17:00~(入店は~19:00)
定休日:木曜
席数:テーブル4席
アクセス:阪急「花隈」駅から徒歩約10分
※3日前までに要予約(2名~)

大きな鉄板を囲んでライブ感あふれるひと時を

一見、日本料理店のような外観。引き戸を開けると、大きな鉄板が目に飛び込んできます。

この鉄板で豪快なパフォーマンスを見せてくれるのが、シェフの張英樹さん。両親が神戸で中華料理とお好み焼きで有名な「千代」を営み、同店や東京の有名中華料理店で修業を積んだ後、2018(平成30)年、「萬徳」のシェフに就任しました。

メニューは、中華料理を中心とした鉄板焼きの「おまかせコース」(1万5,000円)一本勝負。明石や淡路など近海の魚介をふんだんに使い、7~8品並ぶ前菜から季節のフルーツのジュースまで約25品と盛りだくさんの内容です。

メインには、アワビやフカヒレのほか、冬場はフグといった高級食材をぜいたくに使用。日常では味わえない満足感に満たされます。バラエティーに富んだしめの多さも特徴の一つで、お好み焼きをはじめ、ガーリックライス、カレーなど全6種から食べられるだけ注文できます。「できる限りいろいろな料理を味わっていただけるよう品数を多くしています」と話す張さん。

目の前で繰り広げられるエンターテインメントが五感にダイレクトに響き、食の楽しみを倍増させてくれます。

ヨシキリザメの尾びれを鉄板で焼き、こくのあるブラウンソースで仕上げた「フカヒレの姿煮込み風」。
元はお好み焼き屋だったという店内。大きな鉄板を前にカウンター席が並びます。
萬徳
神戸市灘区浜田町2-4-17 シンプルライフ六甲南1F
TEL:078-200-6123
営業時間:昼・夜とも予約に合わせて営業
定休日:なし
席数:カウンター8席 
アクセス:阪神「新在家」駅から徒歩約5分
※前日までに要予約(2名~)

アットホームな空間で地元の旬の野菜を

芦屋の山手、閑静な住宅街でひっそり営業するのが、知る人ぞ知るプライベートサロン「芦屋 隠れ家」。インターホンを押すと、あるじの中川真之さんが粋な和服姿で出迎えてくれます。
20代後半まで芸能界に身を置き、美容業界へ。やがて「真の美しさのためには食べ物が重要」とスーパーフードなど食について学んだ後、料理教室の講師を経て2010(平成22)年、自宅のリビングでプライベートサロンを始めました。
基本は、前菜からデザートまで7品以上で構成する「おまかせコース」(6,000円)のみですが、ビュッフェスタイルにすることも可能。料理は和洋ジャンルを問わず、時には和食にイタリア料理の食材を取り入れるなど、自由なスタイルで訪問者をもてなします。地産地消にこだわり、食材は兵庫県内で無農薬栽培された旬の野菜を中心にセレクト。「野菜本来の味を引き出すため、調理法はシンプルにしています」と中川さん。一皿一皿、食材の特長を説明するのはもちろん、要望があれば調理法を教えることもあるそうです。
知人の家に〝お呼ばれ″したようなアットホームな空間で、エネルギッシュな旬の野菜の滋味を堪能しませんか。

落ち着いた雰囲気のリビング。テーブルコーディネートも季節や料理に応じて毎回チェンジします。
ビュッフェスタイルの一例。野菜、魚介、肉料理が彩りよく盛り付けられ、華やかな雰囲気に。
パスタはペコリーノでからめ「カチョエペペ」に。トマトやバジル、ジェノベーゼなどフレッシュな野菜やピンチョスなどとともにいただきます。
芦屋 隠れ家
芦屋市山芦屋町(個人宅のため詳細は予約時に)
TEL:090-8190-0073
営業時間:13:00~15:00、18:00~20:00
定休日:なし
アクセス:阪急「芦屋川」駅から徒歩約15分
※2カ月前までに要予約(4名~)
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