甘味と塩味を交互に味わうユニークな構成

神戸市中央区の地下鉄「新神戸」駅の近くにある割烹料理店「但」がお昼に提供する「甘味コース」(1万2,000円～)は、ひと味違ったスイーツのコース。ご飯ものから始まりアイスクリーム、白みそ餡、わらび餅というように、甘いスイーツと塩味のあるおかずを交互にいただける斬新なスタイルで、約10品で構成されています。「夏に、わらび餅を出した時に、お客さんの『スイーツの後は塩系のものを食べたくなる』という声で思い付きました」と店主の足立純哉さんは話します。

季節によって使われるフルーツやメニューは変わるものの、最初に決まって登場するのが「牛すき焼き丼」です。柔らかい肉質のロースを使用しているので重すぎず、後に続く甘味への期待が膨らみます。一押しのメニューは「かき氷」。4月まで提供予定のイチゴを使ったコースでは、フレッシュな果実のおいしさが詰まった真っ赤なかき氷が登場します。酸味のある「あまおう」や香り豊かな「ゆめのか」といった、その時々に旬を迎える複数種のイチゴを組み合わせて、奥行きのある味わいに仕上げます。

詳細なメニューは来店時まで明かされないことも、当日のわくわく感をさらに高めます。伝統的な和食をベースにした料理と、素材のうまみを引き出す甘味の絶妙なバランスを体験できる一軒です。