ルビーチョコレートを堪能する“食べるカクテル”

「お酒を使ったかき氷をメニューに加えたいとずっと思っていました」。そう話すのは、芦屋市の南端、芦屋浜の海際に立つ一軒家カフェ「茶々処 ひとの和心」の店長、小山恵理さんです。2014（平成26）年のオープン以来、和と洋のテイストを融合させたスイーツが人気の同店。さまざまなフレーバーがそろう「彩りミニ餡団子」や「和洋どらやき」「和洋パフェ」などと並び、春から秋にかけては、ぎりぎりまで温度を上げた状態の氷を薄く削る“賞味期限3分”のかき氷が人気を集めています。

季節のフルーツや抹茶などの定番メニュー14種をはじめ、毎年期間限定で創作系が登場。今年は、「にごり酒を使った大人のルビーチョコレートかき氷」（1,800円）です。実は下戸だという小山さん。「私のようにお酒があまり飲めない人にもきつくない、誰でも食べられる味にしよう」と試行錯誤の結果、ルビーチョコレートのドリンクににごり酒と練乳をプラスしたシロップが完成。ルビーチョコレートのほのかな酸味を引き立てるため、中段には、ブルーベリーの果肉入りヨーグルトとヨーグルトリキュールを忍ばせています。

「まずは、フルーティーな酸味があって後味が爽やかなルビーチョコレートの味を楽しんでください。最後に、にごり酒のふくよかな香りがふわっと広がります」と小山さん。残り3分の1くらいになったら別添えの練乳を。ミルク味に包まれて、より優しくまろやかな味わいに変わります。「氷が溶けたらカクテルとしてお飲みください」 海が目の前に広がるテラス席で潮風を感じながらいただくかき氷は、まさしく“食べるカクテル”。この夏、初めての味を楽しんでみませんか。