ひと味違うこだわりのお歳暮(食品編)
舌の肥えたあの人へ、一味違った物を贈りたい―。伝統の重みが感じられる老舗の蒲鉾や、一振りするだけでプロの味に近づく万能調味料など、とっておきのギフトを紹介します。
焼きだけで仕上げるハモ100%の蒲鉾(かいや)
神戸市兵庫区、マンションや住宅が混在するエリアに創業200年の老舗かまぼこ店「かいや」があります。唯一の商品「焼とうし蒲鉾」作りは朝、神戸市中央卸売市場から届くハモを開いて、とにかくよく洗うことから始まります。専用の身取り機(ローラー)で取った身をミンチにし、すり鉢に入れて練り上げます。加えるのは塩、砂糖、本みりん、卵白。ハモ100%のすり身の出来上がりです。
すり身は一枚一枚、手仕事で杉板に盛られ、整形され、板付けされます。「焼とうし蒲鉾」の名が示す通り、生から焼き上がりまで一貫して「火床(ひどこ)」と呼ばれる電気窯で“焼き通し”ます。
かむごとに感じる適度な弾力と、みりんの効いた上品な甘さが特長です。「出来たてもおいしいですが、日がたっても、“身”が締まり味が際立ちます」と6代目店主の貝住彌兵衛さん。その味はこれからも食通をうならせることでしょう。



神戸市兵庫区本町1-4-16
TEL・FAX:078-671-5647
営業時間:9:00~17:30
定休日:日曜、祝休日
アクセス:地下鉄「中央市場前」駅から徒歩約10分
本物のお茶が味わえるアイスクリーム(味萬)
JR「新長田」駅の南、大正筋商店街にあるお茶の専門店「お茶の味萬」では、2019(令和元)年からアイスクリームを販売しています。「ペットボトルの普及で手軽にお茶が飲まれるようになった半面、本物のお茶の味が忘れられてしまう危機感を覚えました。次の世代に受け継ぐ方法として思い付いたのが、若い人も親しみやすいアイスクリームです」と店主の伊東正和さんは話します。
3段階の濃さから選べる「抹茶」(500円)をはじめ、「焙じ茶」(500円)、「玄米茶」(500円)、「プレミアム抹茶」(800円)など定番6種のほか、金粉がかかった「抹茶の極み」(2,000円)があります。「最高級宇治抹茶を使用しており、抹茶の苦み、甘み、風味を楽しめる至高の一品。通常の『抹茶』と続けて食べれば、その違いをより感じることができます」
抹茶の濃さを比較できる「抹茶食べくらべ」(2種1,200円)もおすすめです。「初めての人は2段階目の濃さの『抹茶★3』、濃厚な『プレミアム抹茶』の順に試してその差を感じてみてください」と伊東さん。お茶にちょっとうるさい人も納得の、本格派のお茶のスイーツです。


元公邸料理人が手がけた万能調味料(株式会社フーズパレット)
「家庭料理に加えるだけで一気にプロの味に近づく」とちまたで人気を集めているのが、亜麻仁油をベースにした「本山油」をはじめとする「本山シェフの万能調味料シリーズ」。開発者の元公邸料理人、本山隆洋さんは、延べ13年にわたってフランス、スイス、チェコ、ベトナムの日本国領事館で、各国の大使をはじめ世界のVIPたちに多彩な料理を提供したキャリアの持ち主です。
シリーズ第1弾の「本山油」(1,080円)は、健康に良い亜麻仁油、ナツメや落花生など9種の薬膳食材を調合した調味料。ドレッシング感覚で生野菜にかけるのがおすすめです。
続く第2弾は「本山大蒜(にんにく)」(1,080円)。青森県産のニンニクにショウガや和三盆糖などを合わせており、魚や肉料理の味付けや、チャーハンに混ぜるなどして使います。第 3 弾の「本山赤醤(あかじゃん)」(1,080円)は、唐辛子や豆板醤などの奥深い辛さと土佐あかうしのうまみを生かした、スープに合う一品。ラーメンにかけたり、そうめんつゆに加えたりしてもいいのだとか。用途多彩な魅惑の調味料は、冷蔵庫に常備しておけば重宝すること間違いなしの“優れもの”です。



神戸市中央区港島2-6(製造のみ)
TEL:0120-150679
オンラインショップ:https://shop.foodspalette.co.jp/f/motoyama-series